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子供の友人 [友達の選び方]


こんにちは。
前回は子供勉強を一生懸命するようになるためには環境が大切だと書きました。
環境で最も重要なのは、周りの人間です。
やる気の高い集団の中に入れば、自分自身のやる気も高くなる。
その逆もまたしかりです。
とは言っても、親の目から見て望ましくないような友人を子供が連れてくることも多いでしょう。
勉強のやる気があって、お互いに切磋琢磨できるような友人を連れてきてくれれば最高です。
では、どのようにしてそのような「人を見る目」を養わせれば良いのでしょうか?
そのためのポイントは、私は以下の3つだと考えています。
①正しい価値観を持たせる
②環境を準備する
③連れてきた友達を否定しない

まずは①。
大人でも一緒ですが、人はどういう人と行動を共にするがしんどいかと言えば決まっています。
それは、価値観の異なった人と一緒にいるときです。
価値観とは生き方における優先順位のようなもので、この部分の差異だけは正解がないだけに意見が衝突した場合、それを埋めるのは容易ではありません。
例えば、交通事故で家族が危篤状態に陥ったとします。
しかし、本人は会社の経営者で当日は会社の存続を左右するほどの重要な仕事が入っていたとしましょう。
家族のもとに駆けつけるべきか?
会社の仕事を優先するべきか?
多くの場合、こうした問題には正解はありません。
その人自身の価値観の問題に帰結するからです。
そうした正解のない意見の食い違いを埋めるのは容易ではありません。
会社やグループ活動においては、異なった価値観の人が存在することは大切なことです。
異なる価値観の人同士が結びついた集団の方が強いからです。

ちょっと余談になりますが、印象的なエピソードをご紹介しましょう。
皆さんは世界最古の木造建築物をご存知ですか?
奈良法隆寺ですね。
法隆寺の宮大工だった故西岡常一さんが、昔日経ビジネスに面白い記事を書いておられました。
おおむね、以下のような内容です。
「五重塔の柱に同じ太さのものは1本もない。・・・1本1本の木のくせを生かして使っている。せせこましい人為を越えていたから1300年の歴史にたえられた。節のない木目の揃った木だけを使って建てた室町時代の建物(法隆寺内にあったそうです)は600年しかもたなかった・・」
私はこの話は組織における強さを説明する象徴的なエピソードだと考えています。
1本1本の木の太さが違うというのは、言わば価値観の異なる人同士の集団です。
価値観の異質な集団をまとめあげるためには、リーダーに並々ならぬ信念や技量が求められます。
木目の揃った木を準備することが出来なかった当時の職人のように・・。
しかし、そのような異質なものの結合だからこそ、1300年もの間の風雪に耐え、世界最古の木造建築と呼ばれる強さがあったのだと思います。
価値観の同じものしか集めない同質の集団は弱いのです。
ですから、組織としては、様々な価値観を持った人の集まった環境が理想的だと考えています。
(※それがある程度のまとまりを持って機能していることが前提ですが・・)
ここ最近の日本の企業の弱さはこうした点もあるのかもしれません。
・・・ここまでは余談です。

組織としてみた場合には、異なる価値観のもの同士が存在することは大切かもしれません。
ところが友人関係となると、なかなかそのようにはいかないはずです。
やはり最も親しい友人というのは、最も価値観の近い友人ということになっていくことでしょう。
すなわち、子供達は価値観の似通ったグループが繋がりあうと言えるのです。
自分の子供が正しい価値観さえ持っていれば、そこには自然と正しい価値観を持った友人が集まると考えてよいでしょう。
人間に良いも悪いもありませんが、価値観に良し悪しはあると私は考えています。
価値観は当人と最も深く結びついていますので、いい人と悪い人がいるように見えるわけです。
正しい価値観を持った友人と付き合うのがとても大切なことだというわけですね。
ちなみにこの価値観、家庭環境によって形づくられることが多いようです。
その論理からすれば、育ちの良い子供は育ちの良い子供達と友達になると言えるのですが、子供達を観察していると、必ずしもそうとも言えない場面が目につくことがあります。
反抗期にきちんとした家庭で育った子供と、荒れ果てた家庭で育った子供が仲良くしているようなケースはそれに当たりますね。
この場合、家庭環境がお世辞にも良くないと言える子供が、親を反面教師として正しい価値観を身につけている場合がまず一つ。
これはとても良い関係と言えるでしょう。
上のようなケースなら全く問題はないのですが、問題は逆のパターンです。
すなわち、きちんとした家庭で育った子供が悪い価値観を持った集団に染められていくケース。
こうした場合、親が持っている何らかの歪んだ価値観が子供に投射されてしまっているのではないかと私は考えています。
歪んだ価値観の最たるものが、過度の危機感と劣等感ですね。
他人の子供と自分の子供を比較してしまう神経質な親を持った子供によく見られます。
親の期待や危機感が強すぎるために、子供が「自分は出来ない」という自己嫌悪に陥ってしまい、そのコンプレックスが同じように勉強面で恵まれない子供達と共振している。
私はこの現象をこのように理解しています。
つまり、価値観というのは「育ち」のみならず、親が子供をどのように扱うかによってもかなりの部分が決定されていくということです。

次に②。
環境を準備するについて説明します。
実は、これについては前回の記事に書いた内容と重なります。
ですので、それを参照していただきたいのですが、子供が正しい価値観を持っていたとしても、同じ価値観を持った子供がどこにもいなければ、そういう子供と友人関係の築きようもありません。
大人は自分の属する環境を主体的意志によって選ぶことが出来ますが、子供には不可能です。
舞台の中でどのように演技するかは子供に任せるべきですが、舞台を用意してあげるのは親の役割と言えるでしょう。
その大枠の部分は間違えないように導いていくことが大切です。

そして、最後の③。
連れてきた友達を否定しないことがなぜ大切なのか?
いったん子供がその相手を友達と認めた以上、その友人関係は最大限尊重してあげなければなりません。
これは私自身の実体験からお話させていただきましょう。
私が高校時代に付き合っていた友人の一部はお世辞にもあまり良い価値観を持った友人とは言えませんでした。
何人もの友人が私の家に泊まりに来て、翌日そのまま学校に行かずにパチンコに行く毎日です。
これは高校二年生時の話ですが、私自身もっともどうしようもなかった時期です。
お金はどうしていたのかと言えば、友達とグルになって両親の財布から抜いていました。
はっきり言って最悪です。
私事で恐縮ですが、私の母が偉かったなと思うのは、そんな友人達を否定しなかったことです。
今思えば、望ましくないという想いは常に頭の中にあったはずですが、友達が来たら必ず人数分の夕食を準備して迎え入れてくれました。
いつも笑顔で歓迎してくれたんです。
結論から言えば、そうした友人との関係は私の大学受験を機に一切なくなりました。

なぜ、友人を否定しないことが大切なのかは二つの理由によって説明できます。
まず一つ目は心理学的な見地。
「認知的不協和理論」というものがあります。
簡単に説明するなら、その友人を否定されれば否定されるほど、自分の脳はその相手と一緒にいる自分を正当化しようとする、つまりその友人に対して固執するようになるという理論です。
悪い男に魅かれ続ける女性と同じ心理です。
だから、親はあまり余計な事は言わない方が良い。
その友人と付き合う自分を正当化しようとして長所を必死で見つけようとしますから、逆効果です。
もう一つの理由。
これは価値観の押し付けになるので、人によっては関係のない話かもしれません。
誰でもそうかと思いますが、私は自分自身に対して行うべきことをやれない自分、能力の低い自分に苛立つ日がたくさんあります。
ただ、そんな私でも自分の中で唯一、自分自身を誇りに思っている部分があります。
それが「友人を大切にする」自分であり、結果として友人関係にとても恵まれていることです。
そういう友人の存在は、自分自身を見失いそうになるときの心の拠り所になってくれます。
家族と同様、私にとっては人生の宝物なんですね。
ただ、こうした価値観がどのようにして養われたのか、最近になるまであまり深く考えたことはなかったんです。
でも、今思えば、それは親から受け継いだ価値観だったんですね。
どんな友人でも大切にすることを姿勢で示してくれた両親のおかげだったわけです。
価値観を強要するつもりはありません。
「友人を大切にする」ことが、それほど重要だと考えない方もいるでしょう。
そうした人は別に構わないのかもしれませんが、私自身のお話で言えば、親からそういう事を学んだことにとても感謝しています。
だから、子供の連れてきた友人を否定しないことは大切だと私は考えています。

まとめます。
子供がいい友人と付き合うようになるために果たす親の重要な役割は、
①正しい価値観を持たせる
②環境を準備する
③連れてきた友達を否定しない
以上の3つです。
特に重要なのは、①ですね。
悪い価値観を持った子供と一緒にいることをしんどく感じるような価値観を子供に育てていくことが家庭における最も重要な役割だということです。
「嘘をつかない」、「約束を守る」、「借りたものはきっちり返す」、「時間を守る」・・・
こうした事をきっちり行う子供がそうでない子供と付き合うのはやはりしんどい。
大切なのは、やはり普段からのしつけだというわけです。


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