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中学受験③ [学校の選び方]


前回まで中学受験の難しさをお話してきました。
僕は生徒の意見を優先するほうだと思います。
しかし、中学受験だけはU君の出来事があって以来、非常に慎重になっています。
むしろ止めることも多くなりました。

では、超難関校ではない私立中学校はどうなっているのでしょうか?
私立中学校の質は私立高校以上に玉石混合です。
ほとんどの中学は高校の併設校です。
高校は昔からあるのに、中学校は最近出来ましたというような学校があります。
多くの学校は、中学から生徒を囲い込んでおくことで、高校の生徒数を確保出来るという目的かと思われます。あるいは優秀な生徒を自分達の手で6年間かけて育てることで、高校の進学実績を高めるという戦略かもしれません。
ここ数年の流行は私立、公立に関わらず、中高一貫教育です。
これは簡単に言えば、中学3年、高校3年のカリキュラムを6年でまとめたものです。
年齢で言えば中学3年生時に、高校の内容を習ったりします。
1998年の学校教育法改正により正式に認められ、市民権を得た言葉です。
文部科学省は全国に500校の中高一貫校設置を目指しており、その数は年々増え続けています。
現在は全国で370校ありますが、3年前で203校、6年前で118校だったことを思えば、かなりのペースで増え続けていると言えます。
中高一貫校の典型的な授業の進め方は高校2年生までに全てのカリキュラムを終え、高校3年生時を大学受験に特化した授業を行なうというものです。
高校募集しない学校も多く、そのような学校は完全中高一貫校と呼ばれています。
公立の中高一貫校は入試もありますが、選抜に抽選が用いられる学校もあります。
(すべての都道府県で抽選が行なわれるのかは知りません、スミマセン・・)
私立中学校の場合は、抽選はなく、入試で決まります。
これは中高一貫校でなくても一緒ですが・・。
ここで中高一貫教育の是非を問うのは、やめておきます。
公立の中高一貫校についても触れません。
話が長くなりすぎてしまい、本題から外れてしまいますので。
中高一貫教育は、現代の中学受験とは切り離せないキーワードなので、少しだけ触れてみました。

さて、私立中学校。
そのような事情でたくさんの中学校がありますが、完全に中高一貫教育で行なっている学校とそうでない学校があります。完全に中高一貫教育を行っている場合は基本的に高校で外には出られませんし、高校から入学してくる子供もほとんどいません。
中高一貫だからいい学校ということはないです。
そこは本質ではないので、それを基準に学校選びをする必要はありません。
しかし、僕は中学受験するなら、完全中高一貫校をおススメします。
なぜなら、その方が学校の質を判断しやすいからです。
私立中学選びは非常に難しいです。
情報源がかなり少ないので、口コミ情報をもとに学校の評価をすることが出来ません。
そもそも本人が私立中学に行くことを隠しているので、それを公にして、情報を集めることの出来ない方もいます。
私立中学は玉石混合ですと述べました。
そうなってしまう理由は、中学受験組と高校受験組がごちゃまぜになった大学進学実績しか学校の質を数値で判断する材料がないからなんですね。
それをいいことに中学は適当な指導しかしていない学校もあります。
そうした実態を普通の人が外から見極めるのは困難を極めます。
学校説明会や体験入学に参加しても、学校はいいことしか言いませんしね。
だから、これからは完全中高一貫でない私立中学は選択肢から省いた方が無難かもしれません。
いい学校もあるにはありますが、それを判断する基準がないのです。

中堅レベルの私立中学校には、このように学校選びが難しいという弱点があります。
小学校の勉強がかなり出来るのであれば、おススメの選択肢があります。
特待生で入学してしまうという方法です。
これなら学費は公立と同じくらいですし、行くメリットもあるかなと思います。
特待生というと、特別優秀な成績をイメージされる方は多いのですが、そんなことはありません。
意外に門戸は広く開かれています。
こうした中学校は優秀な生徒ならお金を払ってでも来て欲しいのです。
学校の成績でほとんど「優」が付くような子供なら、一度塾の先生に相談してみてください。
そうでない場合・・。
中学校選びは少しギャンブルになってしまいます。
入学してみて結果的に良かったという学校はあるとたくさんあるとは思いますが、はずれもたくさんあります。
中堅レベルの私立中学は地域の公立中学校の評判が悪い場合の緊急避難として考えておくくらいでいいのではないかというのが、僕の基本的なスタンスです。



中学受験② [学校の選び方]



小学校5、6年で中学校受験を思い立つときってどんなときでしょう?

二つのパターンに分かれます。
まずは親から言い出した場合。
突然、中学受験を子供に勧める親の気持ちには共通点があります。
公立中学校に対しての不信感です。
地元の中学に行って悪い友達と付き合うことになるのではないか?
学級崩壊しているという噂があるが、そんな中学校に進学させて大丈夫なのか?
などなど・・
根も葉もない噂に振り回されている可愛そうな保護者もいますが、当たらずとも遠からずといった中学もあるので難しいところです。
親から受験させたいというときは多くの場合、このようにネガティブな感情が出発点となります。
逆に、子供から受験の話が出た場合。
これはポジティブな感情が出発点になっていることが多いです。
この場合はそのやる気を上手に導いてあげたいところですが、注意点があります。
どんなに賢い子供でも、学校の勉強だけでは、難関中学には入れないことを知ってください。
過去に私の塾に来ていたU君の例です。
彼は勉強好きで学校の成績もすべて「優」。
塾内でも非受験の生徒では、常にダントツトップの成績を取っていた非常に優秀な生徒です。
6年生になった春。彼は自信満々で中学受験にチャレンジすると言い出しました。
どうやら仲のいい友達が私立の難関中学を受験するようなのです。
こうした話は珍しくありません。
学校では似たレベルの生徒同士が友達になりやすいので、6年になってふたを開けてみると、実は親友は私立中学志望だったということになるのです。
お母さん方も周りに遠慮して、塾に通っていることをギリギリまで黙っていたりするんですね。
U君もまさにこのパターンでした。
彼はいつも一緒にいる友達とはライバルです。
学校のテストではいつも100点。一見同じくらいの成績に思えます。
それから面談を重ねて、夏期講習前の6月に彼が志望校として最終的に提示しきたのは、地域でも最難関のR中学校でした。
彼は努力家だったので、かなり頑張りました。
それでも、半年と少しくらいの勉強で難関中学に合格するのには無理があります。
偏差値はもちろん届いていませんが、志望校の変更も頑として受け付けません。
不安を抱えながらも、願書を提出し、受験することになりました。
結果は不合格・・。
当然と言えば、当然の結果です。
ここまでは普通のお話かもしれません。
しかし、U君にとって本当につらかったのはその後の毎日です。
彼はその後登校拒否になりました。
中学に入学してからも塾にだけは来ていたのですが、塾もいつしか無断欠席をするようになり、休塾扱いに。
お母さんはそれが原因でうつ病になってしまうなど、悲惨な結末をたどることになるのです。
僕自身、塾長としての経験が浅いときに担当した生徒なので、もっと出来ることがあったのではないかと当時はかなり反省しました。
不登校になってからのご家庭とは毎週のように電話をしていましたが、残念ながら、彼を立ち直らせてあげることは出来ませんでした。
その後、U君がどうなったのかは今の僕には分かりません。
この経験は僕にとってのトラウマです。
そして、こう思ったものです。
容易に中学受験を勧めるべきではないと・・。
僕が考えるに彼がそうなってしまったのにはいくつかの要因が重なっています。
一番大きかったのは、父親が単身赴任で不在であったことです。
高校受験はいざ知らず、中学受験は父親の支えが非常に重要です。
父親の協力なくして成功なしと思ってください。
母親は献身的に子供を支えますが、女性の特質として感情的になりやすいのです。
中学受験で子供以上に、不安定な精神状態になっている母親は少なくありません。
それを支える役割の父親がいないと、中学受験は厳しい戦いとなります。
他の要因としては、同レベルだと錯覚していた友人の存在です。
学校では同じレベルでも、中学受験というフィールドに立ったときには、はるか遠く及ばないほど先に行っていることを彼は知りました。
中学生くらいであれば、そんな彼を友達はフォローしてくれたかもしれません。
でも、小学生にそこまで気を回せという方が難しいです。
そもそも、自分自身のことで頭は精一杯なのですから・・。

あの時の僕に出来た最善の選択は、曖昧な期待を持たせないことだったと考えています。
家庭環境や友人関係から、難関校受験の是非を総合的に判断するという視点も欠けていました。
それからは中学受験には非常に慎重になりました。

次回に続きます。

中学受験① [学校の選び方]



中学受験と高校受験では受験にいたるプロセスが異なります。
今日は中学受験について書いてみたいと思います。
中学受験は大きく5つのカテゴリーに分かれます。

【中学校の分類】
①超難関私立中学校(灘、開成、麻布、ラサール、洛南、東大寺など)
②国公立大学付属校
③有名私立大学付属校
④公立中高一貫校
⑤私立中学校

それぞれの学校は試験内容も違えば、カリキュラムも全く異なります。
学校にもよりますが、入試の難易度は上にいくほど高くなります。
子供の学年が小学校5年生以上であれば、①~③の受験は厳しいかもしれません。
小学校で頭がいいというくらいではとても合格出来ない試験内容だからです。
一部の中学校は、大学受験よりも難しいと言われています。
入学することがではなくて、単純に問題の内容が難しいのです。
「嘘?」と思われるのなら、チャレンジしてみてください。
理系大学生でも、灘中学校の算数の入試問題には太刀打ちできません。
小学校では決して扱わないレベルの問題なので、塾などで3年以上習ってから受験するのが一般的です。
小学校5年生以上であれば、毎日3時間以上の家庭学習を継続している子供でなければ厳しいでしょう。

何を考えて中学受験させるのか?という目的によって学校選びは全く異なります。
極端な話、難関大学に入学するということにこだわりがなければ、①の中学校に進学する理由はありません。併設の私立大学に入学させる意志がなければ、③の中学校を受験させる理由もありません。
※私立大学付属中学校の中には、他大学への進学を前提とした進学コースを設けている場合もありますが、難関私立大学の併設校には少ないです。

①の学校に行くメリットは、抜群の進学実績です。
東大や京大への進学はかなり難しいです。
長年培った受験ノウハウを学校に保有している①の学校に行かなければ、現役合格はかなり難しいというのが今の東大、京大受験の実態です。
東大や京大へ合格したいのであれば、①の学校に行くのは最も近道となるでしょう。
③の学校には、大学受験まで受験の心配をしなくてもいいというメリットがあります。
そのメリットはこういう場合に発揮されます。
例えば、帰国子女で語学のプロフェッショナルを目指していたとしましょう。
そのように自分のやりたい事が明確な子供には、大学入学までその勉強に専念出来るというのは、大変魅力的な環境と言えます。
②、④は国公立なので、学費はそれほどかかりません。
これ幸いとばかりに応募者が殺到します。
当然、倍率が高くなり、入試の難易度も上がる。
こんな状況が何年も続いています。
卒業後の進路はどうでしょうか?
①の学校は私立なので、合格実績にはかなりこだわっていますが、④の学校は程々といった学校もあります。都道府県や学校によってかなりバラツキがあります。
地元の中学校に進学させるのとあまり変わらない場合も多いでしょう。
無理に受験する必要はありません。

お話は変わりますが、小学5、6年で中学受験を思い立ったようなご家庭のお子様が行けるのは、公立中高一貫校(④)か、難易度の高すぎない私立中学校(⑤)です。
⑤に関しては、卒業後の進路も、入試のレベルも様々になります。
当然、学校の質も玉石混合です。

こうしたレベルの中学校の選び方について次回は書いてみたいと思います。

夢を持った高校生 [学校の選び方]



社会の不条理に振り回されずに生きるための方法。
それがたった一つだけあります。
他でもありません。
夢(ビジョン)を持つことです。
高校生の時点で夢を持てばいいのです。
そうすれば、一流大学に入る必要も、大企業に行く必要もありません。
でも、中学生にそれを求めるのは少し早すぎる気がします。
社会のことをあまりにも知らないからです。
中学生くらいまでは詰め込み教育で、将来に関しては明確な夢ではなく、漠然とした期待や希望でいいと思います。夢ややりたい事は何度でも変わっていいと思います。
小中学校は基礎学力をつけることや部活動に専念させるべきでしょう。
中学校までに身につけたい力や経験を挙げれば、
読解力、計算力、暗記力(書き)、コミュニケーション能力、努力した経験、平均を超える技術(何でもいいです、部活動をすれば身につきます)、3年まで部活を辞めない忍耐力・・
他にもあるでしょうが、まぁこんなところでしょう。
中学生では、どこの高校に進学するべきかという判断が出来ません。
だからこそ、高校選びではその後の選択肢を多く残せる環境を用意してあげるべきです。
つまり、大学合格実績のいい高校です。
本人の夢は東京大学の延長線上にあるかもしれません。
それに気付いたときに、それを実現できる環境がなければ本人はがっかりします。
「中学のときにきちんと考えておかないからだ!」
これはあまりにも酷でしょう。

どんな人生を選ぶかは本人の責任です。
これはたしかにそうなのですが、中学生くらいまでは周りの責任半分というところでしょう。
だから、高校選びは周囲の大人が積極的に関与しなければなりません。
高校生になれば4分の3までが本人の責任です。
残り4分の一の大人の責任は何かと言えば、夢を与えられたかどうかでしょう。
大人が子供に夢を与えられるかどうかは、その子供の周囲の大人次第となります。
端的に言えば、夢を持って主体的に努力している大人が周りにいるかいないかです。
高校卒業時点でも夢が全く見つからない。
これは大人の責任なのです。
こうなりたいと思える理想像が近くにいないから、テレビや雑誌の中に理想を求めてしまいます。
メディアによって虚飾された飾り物みたいな芸能人や安物のミュージシャンに・・。
理想論の域を出ませんが、偏差値教育に染まってしまった社会を変えるには、大人一人一人の意識を変えていくしかないと考えています。
身の回りの大人が高校生くらいの子供にとって憧れの対象であれば良いのです。

社会全体を変えるのは大変ですが、自分の子供くらいは変えられます。
自分の子供が一番身近に接している大人は親なのですから。
そうした意味で、親や教師は子供の前で愚痴を言ってはいけないのです。
空元気でも、いつも楽しそうにしていなくてはなりません。
その上で、社会で活躍している人と触れ合う機会をたくさん提供してあげましょう。
夢やビジョンは紙に向かっていくら考えても、子供にはイメージ出来ません。
体の中から沸き起こる衝動のようなものだからです。
夢やビジョンを描かせるには、「こうなりたい!」そう思える見本を見せるしか仕方ありません。

社会の不条理に身をまかせて生きるのも一つですが、それに流されない人生の方が魅力的です。私としては、子供がそう育つようにサポートしてあげるのが最善だと考えています。



中学、高校受験は積極的に [学校の選び方]



こんにちは。
前回は合格実績から学校選びを行なってみました。
なるべくたくさんの高校を見てもらいたいと思いますね。
高校は内容で勝負ですから、ある程度の高校知識がなければ始まりません。
大学選びに親が関与することは少なくなりますが、高校選びは親子一緒に行なうべきです。
高校選びは現実的で冷静な判断をしてあげて欲しいと思います。
けれど、今の成績面に関してシビアになりすぎるのはあまり賛成できません。
チャレンジも可だと思います。
高校受験に失敗することが悪いことだとは思いません。
全力を尽くして志望校に落ちるのであれば、充分に意味のある受験だと言えます。
そこで学んで大学受験で頑張れば良いのです。
高校は通過点なのですから・・。
全力を尽くして受験校に落ちた子供は大きく二つのタイプに分かれます。
高校でどんどん成績を伸ばす子供とその逆の子供です。
これはどういう事が起こっているのでしょうか?
受験直前の3ヶ月くらいの期間はかなり学力が伸びる時期です。全力を尽くして志望校に落ちてしまった生徒というのは、自分の想像以上に学力が伸びているので、「20:80:20の法則」に従い、上位20%に入ります。
ここで子供が何を思うかなんです。
いつまでも受験に落ちたことを引きずって、高校で勉強が思うようにいかない理由を学校のせいにしている生徒の成績はどんどん落ちます。
逆にこの環境で全力を尽くして頑張ろうと心を改めた生徒は信じられない程、成長します。
入学時点での成績ですでに「20:60:20の法則」が働いているので、普通に頑張れば、かなりいい成績で高校を卒業できるはずなのです。
忘れてはいけません。
逆境や失敗はチャンスなのです。
全力でチャレンジした結果が無駄になるということはありません。
だからこそ、僕は最後の最後まで志望校にこだわらせます。
本当に行きたい学校があって、その学校がその子供の限界能力を引き伸ばしてくれるのであれば、そんなにいい経験はないと思うからです。
中途半端に行きたいくらいの学校ではそこまでの力は湧きません。
もう一つ。
ギリギリの成績で志望校に合格した生徒はどうなるのかという問題です。
僕の考えではこれはこれでOKです。
限界まで努力をして志望校の合格を勝ち取った。
これは子供にとっては、勉強面での大きな成功体験です。
成功体験ほど子供に自信を与えるものはありません。
その自信を糧に高校生活を頑張れば、明るい未来が待っていることでしょう。
ただし、燃え尽き症候群にならないように配慮する必要はあります。

合格、不合格に関わらず、受験を機に、大きな成長の機会とした子供の共通項は、「受験に向けて死ぬほど努力をした」という経験です。
頑張ったにも関わらず、その後に成績が落ちてしまったとしたら、原因は

合格した子供→合格による燃え尽き症候群
不合格の子供→不合格を人や環境のせいにして腐ってしまう

ほとんどの場合、この二つです。
逆にあまり努力せずに受験した子供は、それなりの高校生活しか送れません。
きっかけがなければ、入学時の成績とあまり変わらない成績で卒業していくことでしょう。
強烈な成功体験も、滑り止め校で成績上位になるという経験も出来ないからです。
無難な志望校選びを僕が好まない理由はここにあります。
人生は若ければ若いほど失敗や、やり直しが許されます。
大学受験よりも高校受験の方がやり直しがきくのです。
「浪人が出来ないから高校受験は慎重に・・」という人が多いですが、僕はそうは思いません。
滑り止め校を確保しておけば、ほとんどの受験は大学受験より安全です。
私立に入学するとお金がかかる・・かもしれませんが、大学に落ちれば浪人になるので、同じことです。
高校受験は勝負するべきなのです。

しっかり頑張った子供達が高校で成績が伸びない理由は二つでした。
合格による燃え尽き症候群か、不合格をいつまでもひきずるパターンです。
こうならないためにも、僕は一流大学の受験を勧めています。
先にもっと大きなビジョンがあれば、高校受験は通過点なので、結果の如何に関わらず頑張れるのです。
それがないと、高校入学後の成績下降パターンに陥るかもしれません。
高校合格のことで頭がいっぱいの子供にはなかなかここまで考えられないです。
だからこそ、高校受験における親や教師の役割は非常に重要です。
高校受験までの精神的なフォローはもちろんですが、その先(大学受験)までを見据えた将来についてのお話を子供と一緒にしておかなくてはなりません。
「大学はどこでもいいよ」ではこの部分が中途半端になります。

高校受験まではチャレンジが原則です。
進学実績などで「これは!」という学校を見つけたら、積極的に挑戦させてください。


中学や高校を名前で選んではいけない理由 [学校の選び方]



前回、高校の大学進学実績を4段階まで分けました。
再度確認します。

【大学合格実績による高校のグループ分け】

S:東大、京大合格者が20~30人に一人程度、国公立大学合格者が25%以上
A:東大、京大合格者が150人に一人程度、国公立大学に一定数
B:国公立大学に数人、有名私立大学に10%以上
C:国公立大学、有名私立大学への合格者が数人

もちろんSランクが優秀校ですが、地域の名門校とは限りません。
学校再建に熱心な私立高校の進学コースなどで、入学難易度が低いにも関わらず、合格実績はSランクという高校がたまに存在します。
日本の大学進学率は50%を超えています。
中学3年生の段階で子供が「大学に行くかどうかは分からないけど、就きたい仕事は未定」という意見だとすれば、大学進学という進路になる可能性はかなり高いです。
大学進学を希望していた子供が、高校3年生になってから専門学校や就職に進路変更するのは難しくないですが、その逆は難しくなります。
「大学は必ず進学する予定」に加えて、「卒業後の進路は未定」という子供に関しても、大学進学を前提とした高校選びが原則になると考えてください。
あまり言いたくないことでしたが、繰り返し指摘してきたのが、大学選びの重要性です。
国公立大学か有名私立大学に行くというのが、基本戦略となります。
ここまでのお話で、すでに高校選びの選択肢が限定されるケースがあります。
地方出身で、高校卒業後に一人暮らしが許されない子供です。
この子供は国公立大学を目指さなければなりません。
必然的に志望校は合格実績がSかAグループの高校となります。
たとえ、私立高校だったとしても、そうした学校に進学することをおススメします。
東京、大阪、京都の近郊に住んでいれば、そこにこだわる必要はありません。
本人の卒業後の一人暮らしが可能な場合も同様です。

さて、大原則ですが、高校選びの基準は以下の3つです。

①立地(通える範囲には限界があります)
②入試レベル
③自分の希望(将来の志向との適合性や部活動の有無)

おそらくほとんどの方は①→③の順に考えることになると思います。
①で選べる範囲には限界がありますが、②は成績次第です。
言うまでもありませんが、成績が良いほど選べる学校数は多いです。
ここまでで検討するべき高校をいくつかに絞ります。
そして、最後の③の段階に入ります。
部活動や子供の専門的な技能(体育、美術、商業など)についての希望がある場合は志望校は固定されますが、そうでない場合は大学合格実績をもとに考えていきます。
前回述べたように、入試難易度の高い高校が、大学合格実績が優秀とは限りません。
実際はこのように分布します。

【高校入試難易度と大学合格実績の関係】

入試難易度レベル4(偏差値70~60):大学合格実績 S、A、「B」
入試難易度レベル3(偏差値60~50):大学合格実績 (S)、A、B、「C」
入試難易度レベル2(偏差値50~40):大学合格実績 (A)、B、「C」
入試難易度レベル1(偏差値40~30):大学合格実績 (B)、C

ここで( )で示した学校は、進学するメリットが大きい学校で、ほとんどが特色ある私立高校です。
一生懸命探さないと見つけられません。
学校が進学に向けて熱心に取り組んでいる様子が伺えます。
逆に「 」の高校は進学するデメリット面が強く、公立の伝統校に多いパターンです。

組織における「20:60:20の法則」というのがあります。
人間が集団になると、上位層20%、中間層60%、下位層20%に分かれてしまうという法則です。
理論の成否はともかくとして、ほとんどの高校ではこの傾向が見られます。
つまり、ギリギリの成績で高校に入学すると、下位20%に含まれてしまう可能性が高いのです。
ここでもう一度最初の分類を見て欲しいのですが、Sグループでも国公立大学に行ける割合は25%程度に過ぎません。Sグループの高校に入学しても、下位のグループに属してしまえば、国公立大学に進学出来る可能性はかなり低くなるのです。
それを考えると、高校のランクはあえて下げた方が得になる場合も多いです。
例えば、偏差値62の生徒が、入試レベル3で合格実績Sクラスの高校に進学するのはかなり有利です。
わざと入試レベルを下げることで、上位20%に入る可能性がさらに高くなります。
逆に、偏差値45の生徒がレベル2の中からAクラスの合格実績を持つ高校を探して、高校入学と同時に大学合格に向けて猛勉強をしかけるというのも一つの作戦でしょう。
地域の高校の大学合格実績を、穴が開くほど見つめるとそういうことが少しずつ分かってきます。
高校の入試難易度と大学合格実績には微妙なズレがあるので、それを有効に活用すると中学卒業時点で偏差値50くらいの生徒が、東大に合格するといったようなことが現実に起こります。
典型的な学校選び失敗例は、中学卒業時に偏差値61くらいだった生徒が入試レベル4、合格実績Aランクくらいの高校に進学して、「20:60:20」の法則に従って、下位20%に入ってしまい、中堅私立大学の合格すら出来ないという状況になってしまうことです。
もったいない話ですが、現実にこういう例は多いです。
中学や高校をブランド名で選ぶと、こうした失敗に陥ります。
中学、高校はブランド名で選んではいけません。

表に書くと簡単ですが、言葉のみで説明したので、かなり難しい話になってしまいました・・(反省)。
高校選びも奥が深いということです。
まだ説明が不十分かと思われますので、次回も学校選びのお話を続けさせていただきます。

※大学でも「20:60:20の法則」が働くから、ブランド大学に入学するべきではないのではないか?という指摘もあるかもしれませんが、それは違います。
最も大きな理由として、高校の勉強は中学の勉強の延長線上にありますが、大学の勉強はそうではないという点が挙げられます。極端な話、受験に合格さえしてしまえば、まじめに通えば、どこの大学でもきちんと卒業出来ます。
もう一点。大学合格実績が優良高校を見極める手段にはならないという指摘があるかもしれませんが、それも違います。在校生の実力が定量化(具体的な数字)して表される唯一の指標だからです。在校生の模試の点数の平均点などを公開している高校もありますが、全ての学校ではないので、相対的に比較することが出来ません。
現時点で、大学合格実績は客観的に高校の実力を示せる唯一の指標なのです。
普通科の高校であれば、合格実績には当然こだわるべきです。


大学合格実績の分析法 [学校の選び方]



大学はブランド名で選ぶべきだと主張してきました。
しかし、高校や中学は違います。
一流も二流も関係ありません。
端的に言ってしまえば、その子供に最も適した学校に行くべきです。
これだけでは身も蓋もありません。
考え方のヒントをお話していきます。
まずは高校卒業後にどうしたいのか?が大切です。
大学に行くのであれば、いい大学に行けるかどうかを目安にします。
ここが肝心なのですが、難しい高校に入学すれば、そうした大学に入学しやすくなるというわけではありません。合格実績は、それを証明しているように見えますが、中学卒業時点で学力の高い生徒を集めれば、進学実績が良くなるのは当然の話です。
とは言え、大学合格実績は外から高校の学習指導力を測る唯一の手段です。
色々と問題はあるにせよ、やはりこれを見てからでないと始まりません。
今日は大学合格実績から優秀校を判断する方法です。

まずは、地域の高校の進学実績一覧表を入手しなければなりません。
これは塾や学校の先生に頼めば用意してもらえるはずです。
都道府県によっては教育委員会のHPなどで公開しています。
学校のHPやパンフから集めることも出来るはずです。
さて、何とかしていくつかの高校の大学合格実績を集めました。
合格実績を見てもピンと来ないと思います。
まず先に気をつけて欲しいのは浪人生の存在です。浪人生が混ざっていると、そのデータの信頼度は極端に低くなるので、なるべく現役生のみのデータを集めるようにしてください。
現役生のデータが分かれば、分析開始です。
ここでは高校の大学進学実績をS,A,B、Cに分けてみます。
まずは東大、京大の合格者数を調べます。
毎年3人以上合格者が出ていれば、大学進学に取り組んでいる高校(あるいはそうしたコースを併設している高校)と考えて間違いありません。
日本の大学の中でも東大、京大の入試の難しさはトップクラスです。
国立大学は私立大学のように何校も併願することが出来ません。
そんな中、それらの大学を受験校に選び、合格した子供がいるという事実は見逃せません。
3人の合格は少ないような気がしますが、東大、京大の倍率は平均3.5倍くらいです。
3人の合格者の背後には10人(3×3.5)くらいそれに近いレベルの生徒がいたのではないか?
僕ならこう推測します。
進学クラスの生徒が60人程度の学校であれば、この数字は優秀です。
なぜなら、6人に1人がかなりの学力水準に達しているということだからです。
これは優秀です。Sグループです。
コース区分がなく、200人以上在籍の高校で合格者3名程度なら、Aグループです。
東大、京大合格者が全体で10名を超えるようであればSグループです。地域の名門校のはずです。
次に見るのは、国公立大学の入学者数です。
国公立大学は原則的に5教科の学習が必要です。
指定校推薦入試やAO入試といった学力不要の入学試験もほとんどありません。
生徒の学力を測る要素としては最適です。全体の割合として、生徒数の4分の一以上が国公立大学に進学している高校であればSグループでしょう。それなりの人数が合格しているようであれば、Aグループとします。
国公立大学合格者が数人となると、判断が難しくなります。
数人でも合格が出ていればBランク、ほぼ0人であればCグループとしておきます。
次に私立大学です。
これは指定校推薦や内部進学があるので、あまり当てになりません。特に私立高校の場合は、特定の大学の推薦枠を大量に確保していたりするので、外からはよく分かりません。同じ生徒が何校も併願している場合もあります。
私立大学の合格実績だけでは、Sグループ、Aグループには入れられません。
早稲田、慶應、上智、東京理科、青山学院、法政、立教、学習院、中央、明治、同志社、関西学院、関西、立命館、西南学院・・この辺りのレベルの大学に10%以上合格でBグループとします。
それに届かない高校をCグループとしておきましょう。
さて、このようにいくつかのグループに高校を分けました。
整理してみます。

【大学合格実績による高校のグループ分け】
S:東大、京大合格者が20~30人に一人程度、国公立大学合格者が25%以上
A:東大、京大合格者が150人に一人程度、国公立大学に一定数
B:国公立大学に数人、有名私立大学に10%以上
C:国公立大学、有名私立大学への合格者が数人

このグループは、高校の質ではありません。入学難易度でもありません。
大学進学実績という観点から、実績の高い順に並べただけです。
進学を前提としていない高校はランクとは関係ありません。
自分の子供の進路は大学を予定している(あるいは未定)とします。
さて、この中からどのグループの高校を選ぶべきか?
単純にSグループの高校に行けば、大学受験で有利になるわけではないというのが、高校選びの難しさです。
Sグループだから、入学試験が難しいとも限りません。

よくよく調べると、平均より少し難しいくらいの入試難易度で、進学実績はSグループの高校というのも実際に存在します。逆に、入試難易度は高くて、Bグループの高校というのも存在します。
そうした点も踏まえて、高校選びをしていきます。
(次回に続く)

一流と呼ばれる大学に行かせましょう [学校の選び方]



さて、大学選びについてのお話を続けます。
早く高校や中学選びについてお話したいのですが、大学についてお話しなければ、高校についてのお話が出来ません。
進路というのは、将来から逆算して考えるべきものだからです。

特に決まった進路がなければ、大学はブランドで選ぶべきです。
先日、お話した通りです。
これは多くの人が誤解しているポイントなので、今日も内容を続けます。
特に日本を代表する大企業に行きたいのであれば、一流大学に行ってください。
なぜか?
大企業の人事担当者の身になって考えれば、すぐに分かります。
大企業の人事部というのは一般的に年配の方が多いです。新入社員が入社して、人事部にいきなり配属ということはあまりありません。他部署で経験を積んでから、人事部に異動される方が多いです。
年齢で言えば、30代~50代くらいが中心でしょうか?ほとんどの方が結婚されていて、お子様がいて・・という家族構成が予想されます。
人事部というのは職務の性質上、会社にとって信頼のおける人間が配属されます。
信頼のおける人間とは辞めない人間です。
会社の秘密を丸抱えにして退職されたら、困りますからね。
客観的に考えて、こういう人が大冒険をするとは思えません。
例えば、ある担当者が積極的に採用を勧めてきたが、結果的には、あまり良くない人材だったと言える学生がいたとします。
それが一流大学から採用した学生であれば、周りの人間からも仕方がなかったと思ってもらえるかもしれません。しかし、それが無名の大学から採用した人材だったとします。
人事担当者の採用ミスという烙印を押されてしまいます。
大企業の保守的な部署の担当者がこんな冒険をするでしょうか?
先鋭的ないくつかの企業ではありえるかもしれません。
しかし、大半の日本の大企業からは、あまり変わる気配を感じないです。
この傾向はまだまだ続くでしょうね。
少なくとも学歴神話は依然として日本人の心に残っていますから。
事実、学歴社会は崩壊したと言われながら、私立中学校の進学率は上がり続けています。
日本人は昔から権威やブランドに弱いのです(そしてそれを否定します)。

「一流大学はいい!」
このように、断言出来る人が少ないのには理由があります。

まずは、塾や学校の先生の立場から・・
・生徒が落ちてしまったときのフォローが面倒臭い
※入試に落ちると自分の気分が悪い、あるいは保護者からのクレームが出るという理由から、安全圏の学校ばかりを勧める不届きな先生がいます。
・人間性を重視していない嫌な人というイメージを与えてしまう
・あまり大学のことを知らないと思われてしまう
・偏差値の低い大学から生徒募集の熱烈なオファーが来ている
・自分の学校や塾の進学実績が、それを証明していない

親の立場から・・
・子供に古い考え方だと否定される
・親の都合を押し付けているような印象を与えてしまう
・子供には自由に進路を選んでもらいたい
・浪人することになったら困る(早く安心したい)
・塾や予備校、受験料などお金がかかる

学歴不問をPRする大企業の採用担当者の立場から・・
・会社にいい印象を持ってもらえる
・宣伝のためになるべく多くの学生を集めたい

大学生の立場から・・
・大学全体の質が低下しているので、どこも一緒のような気がしている
・謙虚だから言わない
・一流大学に落ちた言い訳をしている

高校生の立場から・・
・現実をあまり良く理解していない
・友達だけいい大学に行くのは何となく不安なので、足を引っ張る

このように、それぞれの言い分でごまかされてしまうのです。
現実を大人がはっきりと子供に伝えないのは罪だと考えています。
後で、チャンスをふいにしたと悔しがるのは子供達なのですから。

「大学名よりも自分のしたい事が大切」
たしかに耳障りのいい言葉ですが、あまり現実的ではありません。
誤解していただきたくないのは、「一流大学の人間=人間的に優れている」、「そうでない人間=劣っている」ではないという点です。
そういうことを言っているわけではありません。
そのように論理が飛躍する人間がいるから、話がややこしくなるのです。
私が言いたいのは、
・一流大学に行った方が大企業の就職に有利(=その後の人生の選択肢を多く残せる)
・受験という機会を通じて人間的に成長出来る(たとえ失敗しても)
という2点であって、
それならば、
「将来のビジョンが決まっていない高校生なら、一流大学を目指すべき」
ということです。
単純な論理ですが、様々な周りからの雑音が親や子供を混乱させています。
一流大学に落ちてしまったら・・?
大丈夫です。
その分、その後の人生で頑張れば良いのです。
一流大学は人生に用意されたチャンスの一つに過ぎません。
変な理由をつけて、それを素通りするなというだけのことです。

二日続けて、一流大学に行くメリットを伝えてきました。
ここでようやく、将来の夢が決まっていない子供の高校選びの基準を明確に示せました。
一流大学にいけるかどうか?です。

次回はその観点からお話を進めます。


創造学園大学って・・ [学校の選び方]



先日のブログで大学の問題を取り上げました。
気になるニュースがあったので少しだけ追加させていただきます。
酒井法子さんが創造学園大学に入学されるといった情報が流れています。
この大学の実態があまりにひどいのです。
今年1月には群馬県教育委員会から、県内の公立高校に対して、この大学に進学させないようにとの異例の通達が出ています。学園側が「営業妨害だ」と猛抗議したため、通知内容を修正したらしいですが、他にも財務情報を粉飾した疑いや、土地をめぐる金銭トラブルによる訴訟など、問題には事欠きません。
どういう経緯があったのかはわかりませんが、酒井法子さん入学の噂による広告効果はかなり大きいでしょう。何やら怪しいお話です。

さて、酒井法子さんではありませんが、進学する学校は慎重に選ばなければなりません。
中学受験、高校受験も同様ですが、今日は大学選びについてのお話です。
戦略は最初から決まっています。
大学に行くなら、なるべく有名な大学に行くように指導してください。
国公立大学か、早慶上理、MARCH、関関同立などです。
残念ながら、それが最も確実です。
学歴がどうしたとか、偏差値教育の弊害とか、そんな言葉に惑わされてはいけません。
とにかく高偏差値の大学に行かせること・・これに尽きます。
本当はこんなことは言いたくありません。
子供の学びたい学問を学ばせるべきですと言いたいところです。
少し前ならそれでも良かったと思います。
しかし、これからの現状を考えるとその方法は危険と言わざるを得ません。
なぜなら、瀕死の大学が死に物狂いで生徒募集に走るのはこれからだからです。
存亡の危機がかかった大学なら、何としてでも生徒を集めたいと思うでしょう。
「夢」とか「自己実現」のような実態のない言葉を使う大学、基本的に何を学ぶのか良く分からないような学部は危険信号です。
なるべく早くこの考え方をマインドセットしておかなければ、後で大変なことになります。

「お父さん、僕はAO入試で○○大学に行くことに決めたよ。」

知らない間にこんな話になってしまいます。
誰だって勉強で苦労するのは嫌です。
秋までに試験なしで合格させてくれると聞けば、子供の心はかなり動揺します。
楽な方の道に心が魅かれてしまうでしょう。
でも、ほとんどの生徒は、そのくらいではまだ行動にはいたりません。
自己正当化出来る言い訳がないからです。
しかし、そこにもっともらしい理由がつくと状況は一変します。
ほとんどの子供はただ何となく将来の希望を思い描いている状況です。
頭の中は、甘い理想主義で満たされていると言っても過言ではありません。
(社会に出た事がなければ、それは仕方のないことです)
大人は現実の厳しさを知っていますが、高校生くらいではそれは分からない。
そんな状況の中、低偏差値の大学ほど理想を語るので、子供の心はそれに魅かれるのです。
(本心は受験をしたくないという気持ちですが・・)
そうした子供の心理を巧みについた生徒募集は今後ますます増えていくことでしょう。
本当にいい大学かもしれませんが、それは外からは分かりません。
親が反対すればするほど、子供はムキになって反論し、自己正当化します。
言い訳のために、その大学の長所を考えるようになるので、ますますその大学に気持ちが傾いていきます。
まるで新興宗教のようです。
低偏差値の大学の授業の質が悪いと言っているわけではありません。
授業の質なんてどこも似たり寄ったりです。
(集まる生徒のレベルには差がありますが・・)
受験という最高の成長の機会を無駄にするのがもったいないのです。
そうした大学に行くのであれば、有名大学に合格出来るだけの偏差値を取ってから行ってください。
早稲田に合格出来る成績の子供が、創造学園大学にいく分にはOKなのです。
大学の中でも抜群の成績なので、大事に育ててもらえることでしょう。

私からの具体的なアドバイスがあります。
仮に、早稲田を志望していた子供が創造学園大学に行くと言い出したとしましょう。
(現実にはありえませんが・・)
そう言われたら、親はこう言うべきです。
「早稲田も合格したら、学費を出してあげるよ。」
要するに、楽を選ぼうとしているのなら、それは許せない。
そのような姿勢で臨めば良いのです。

苦労は先延ばしすると、もっと大きな苦労になって返ってくるものですから・・。

大学はこんなことに・・ [学校の選び方]



先週、週刊「ダイヤモンド」が大学の特集をしていました。
まだ書店にもあると思います。
小中高生のお子様を持った保護者の方はぜひ読んでいただきたいと思います。
大学の恐るべき実態が明らかにされています。
恐るべき実態と言っても、目新しいことが書いてあるわけではなくて、大学の抱える問題点をデータ付きの記事としてまとめてあるというだけのお話です。
当たり前の話ですが、少子化です。
それに対して、大学数は1950年頃から右肩上がりに増え続けてきました。
少子高齢化が社会問題として叫ばれるようになって久しいですが、大学数増加の傾向は変わることがなく、2009年にいたっています。
ここ数年、大学数増加のペースが衰えることはなく、むしろ逆に増しています。
1950年からの40年間で、大学はおよそ300校増加しているのですが、1990年からの20年間でほぼ同数の大学が増えていることは新鮮な驚きでした。
大学進学者が増えるという時代背景はあるにせよ、少子化の流れに対して明らかに逆行しています。
それで問題が起きないはずはなく、実際に募集停止に追い込まれてしまった大学もちらほら出始めています。

そうした危機感からか多くの大学は資産運用を行なっています。
資産運用を行なうのは結構なのですが、あまりにも大きな損失を出している大学があるのが気になります。
ちなみに慶應義塾大学は2009年3月期に170億円もの損失を出しています。
学費をどのように考えているのでしょうか?
こんな風に使ってもらうために保護者の方はお金を払っているわけではありません。
資産運用で損失拡大した大学名として、他にも有名なところでは、駒澤大学190億円、上智大学90億円、青山学院大学57億円、同志社大学27億円、法政大学18億円となっていましたが、ひどい話です。

低偏差値大学の凋落ぶりも目を当てられません。
英検2級(高校卒業程度)を持っていれば、学費が全額免除になる私立大学(共愛学園前橋国際大学)や、
オープンキャンパスで模擬面接を受けた高校生に、その場で「仮合格証」を渡した大学まであるとか・・。

他にもこんな記事がありました。
「名古屋文理大学情報文化学部に「PR学科」が新設されたが、同学科の1期生は定員80人に対して、たった8人。PRが足りていないのではないかと言われている。」
こんなお話はただの笑い話です。
通っている学生があまりに気の毒です。

大学を卒業すればいいという時代は終わりました。
多くの子供にとって、大学は最終学歴となりますから、しっかりと考えなければなりません。
大学に変化が起こっているのであれば、当然の帰結として、通うべき高校や中学も変わってきます。

そこで、進学する学校について次回からは取り上げていきたいと思います。


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