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受験直前期にやるべきこと [受験勉強]


新年あけましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。

さて、新年が明けて、いよいよ受験シーズンです。
この時期になれば、重要なのは実戦を意識した勉強となります。
具体的には、過去問や総合問題演習ですね。
もちろん、解いただけでは意味がありません。
答え合わせをするだけでも不十分です。
時間配分や問題を解く順番などを意識しながら見直しが出来て、ようやく過去問題演習です。
とは言え、初めて受験を経験する小中学生にとってそれは難しいことですね。
周囲の人間がフォローしてあげるべきはここです。
問題の解き方を教えてあげることではありません。
この時点で大切なのは、「解答と解説」を読んでも分からない問題に固執することではなく、自分が確実に得点しなければならない問題とそうでない問題を見分けることです。
その見分けがつくように指導してあげるのも大切なことです。
公立高校の入試はこの点がとても重要です。
なぜなら、偏差値30の生徒も偏差値80の生徒も一緒に受ける試験なので、誰にでも解けなければならない問題と一部の生徒にしか解けない問題が同じテストの中に同居しているからです。
そして見直し用のテキストについて。
これは、過去に使っていたものを使用し、新しいものを使うのは控えてください。
この利点は大きく分けて2つあります。
一つは、入試前の不安な自分に自信をつけることが出来るという点。
正しく勉強を続けていたのであれば、昔やっていた頃よりも学力は向上しているはずです。
過去の自分はこんな問題も間違えていたのかと思いながら復習出来れば、特にこの時期に喪失しがちな自信を回復することが出来ます。
ただし、過去に使っていた問題集のレベルが高すぎるなどの理由で、過去に出来た問題が解けなくなるようでしたら逆効果ですので、その点は注意してください。
第二に、学習時間を効率的に使えるという点。
同じテキストを使うことで、復習にかける時間を短くすることが出来ます。
解法のポイントなども同時に思い出すことができるでしょう。
総合問題や過去問題にチャレンジするのは、本人が考えている以上に体力を消耗します。
少々余談・・私の友人の実話です。
時は大学受験。
浪人一年目。絶対に二浪は許されない状況で迎えた入試当日。
3日間続いた私学入試の最終日、しかも本命校。
この日、この瞬間のために予備校で頑張り続けた約1年間。
第一科目目は英語、試験時間は90分。
試験開始約60分・・・
一部の問題の解答欄を空欄にしたまま、途中退席。
第二科目目国語。
同様に開始約60分で退席。
最後の科目、世界史。
やはり、充分な残り時間を残したまま退席、そのまま帰宅。
この小話でいったい何が言いたいのかと言えば、初見の問題を解くのはそのくらいエネルギーを消費するということです。
彼の体力は、最初の二日間で限界を迎えていたんですね。
どれだけ大切な受験かという事は頭では理解していても、途中で席を立ってしまうほど脳は消耗していたのです。
本気で取り組むならば、過去問演習はかなりの労力を必要とします。
私の友達の例ではありませんが、あまりにも疲れてしまうと人間は正常な判断が出来なくなり、楽なやり方を選択してしまいます。
受験前のこの重要な時間を、初見の問題ばかりやって体力をムダに消耗しながら過ごすのは得策ではありません。
解きなれた問題をやって効率的に復習を行う方が良いに決まっています。
子供は同じテキストを繰り返し解くのを嫌がります。
意見として、「飽きっぽい」、「同じ問題ばかりだと不安」、「テキストに書き込んでいて再使用できない」、「綺麗なものを使いたがる」・・・などなど色々な理由があるようです。
テキストに書き込むというのは別問題ですが(こうならないように、解答はノートに書かせましょう)、大半の理由は心理的なものです。
そして、ここが重要な点なのですが、どうやら子供たちは色々なテキストを使って学習をした方がよりラクに勉強が出来ると思っているようです。
ラクに勉強が出来るとは、別の言葉で言えば、効率的に学習が出来るということ。
しかし、本当は同じテキストを何度も使うほうが効率的に学習出来ます。
過去の東大生を対象にしたアンケートでは、回答者のおよそ80%が受験勉強のコツとして、「同じ問題集を繰り返し解くこと」を挙げているほどです。
同じテキストを繰り返しやるのは、定番の学習法なんですね。
受験期直前に過去問題を行うのも同様。
過去の経験則から導かれた、「最も効率が良い」とされる勉強法なんです。
「自分流」は要領の悪い勉強法です。
大学に入学した後の研究など、高度な内容になれば「自分流」でいいのかもしれませんが、大学受験までの学習や資格の勉強は最も効率の良いやり方でやるべきでしょう。
難しいことをやる必要はありません。
「同じ問題集を何回も解け」などここで改めて取り上げるまでもなく、周囲の先生が言っていると思います。
受験勉強とは、先生の言う事をきっちり守って、愚直なまでの努力を出来る生徒が勝つ世界だということです。


こんな目標を立ててはいけない [目的と目標]


新年ですが、新しい目標は立てられましたか?
目標とは、以下の条件を満たすものを言います。
(※これ、とっても大切ですよ!!!絶対に覚えておいてください)
過去に「SMARTの原則」を紹介させていただきましたが、わかりやすく3つに絞ってあります。

①達成したかどうかが分かる
②現実的で、努力すれば必ず達成できる
③期限が明確である

この3条件に当てはまらないものは目標とは言えません。
それは目標と言ってはいけないものです。
では、何と呼ぶべきか?
「夢」ですね。
あるいは「目的」でも良いでしょう。
上記、3条件はこのように使ってください。
お子様に対して・・・


「今年の目標は決まった?」
子供
「うん!○○こと。」

ここで、例えば、○○の内容が、

テストで100点を取る →×(期限が不明確)
理科の勉強を頑張る →×(達成したかどうかの検証が不可能)
毎朝早起きする →×(達成したかどうかの検証が不可能)
2月の期末テストで満点を取る →×(現実的でない←人によりますが・・)
部活動と勉強を両立する →×(達成したかどうかの検証が不可能)

となり、どれも目標とは言えません。
上の内容を目標に書き換えるなら、このようになります。

テストで100点を取る→1学期の中間テストの数学で100点を取る
理科の勉強を頑張る→理科の家庭学習を週に3時間行う
毎朝早起きする→登校日は必ず6時30分に起床する(今年中)
2学期の期末テストで満点を取る→2学期の期末テストで400点(過去最高は390点)を取る
部活動と勉強を両立する→部活動は一日も休まず、勉強は毎日30分以上机に座る(今年中)

「現実的で、努力すれば必ず達成できる」の条件からすれば、もう少し低く設定してもいいように思える目標が多いですが、上のようにすれば一応3条件は満たしています。
「テストで100点取る」というのも、それを今年中と解釈すれば、目標の3条件を満たしていることになりますが、このようにある一定の時点で達成の可否が判明するものに関しては、いつのテストなのかまで明確にした方が良いでしょう。
それに対して、「家庭学習を3時間」のように継続して行う目標は、あらかじめ(目標を立てた本人の中では)今年いっぱいが期限となっているはずなので、あえて期限を設ける必要はありません。

このように見ていくと、目標設定で一番失敗しやすいのは、①の「達成したかどうかが分かる」という点になるのがお分かりいただけるかと思います。
実際、子供たちの立てた目標を見ていくと、この部分が満たされていないものが多いです。
さて、ここからが今日の重要な点。
なぜこうなってしまうのでしょう?
最も大きな理由は、本気で目標を達成するつもりがないからです。
目標を曖昧にしておけば、それをやり切る責任が不明瞭になります。
「理科を頑張る」
それ自体は素晴らしいことですが、このように言えば、勉強をしなくても言い逃れは簡単です。
子供に限りません。
こういう目標を掲げる大人は意外に多いものです。
そして、一年後にはそんな目標を立てたことすら、忘れているのです。
自己満足の目標しか立てることの出来ない「夢見る夢子ちゃん」になってはいけません。
「達成したかどうかが分かる」目標にするための方法は簡単です。
目標を「数字」で表すと、必ずそうなります。
ですので、目標を立てる際には、そこに数字が入るように意識させてください。
年初に子供が目標を立てたら、お父さんお母さんは本日お話させていただいた3つの視点から「突っ込み」を入れてあげると良いでしょう。

「頑張るとは一日何時間勉強するっていうこと?」
「それは本当に達成できるの?」
「それをいつまでに達成するの?」

このようにして、きちんとした目標に修正してあげると良いと思います。
さて、今年の目標は何にしましょう?

3つの人生戦略 [勉強の役割]


将来、安定した生活を送りたいと思えば、何かしらの資産がなければなりません。
その資産を手に入れるために日々頑張って生活をしているわけです。
では、その資産とはいったい何なのでしょう?
究極的には3つしかありません。
その3つとは、「お金」、「能力」、「信頼」です。
逆に一人の例外もなく、失い続けている資産が「時間」となります。
「時間」だけは増やすことが出来ません。
その大切な「時間」という資産を上の3つに変えてゆくのが、人生における目的の一つです。
今日はこの事についてお話をしていきたいと思います。

資産は利潤を生みます。
例えば、10億円を持っていて、年率1%で運用出来れば年収1000万円です。
普通に暮らすにはこれで充分ですね。
利子を生み出すほどのお金はなくても、貯蓄を取り崩しながら生活する方法もあります。
先に、その資産の中身を、「お金」、「能力」、「信頼」と定義しました。
「お金」についてはこれで説明が終了します。
それを充分に持っていれば、将来の安心につながるというわけです。
では、次に「能力」についてです。
これも難しくありませんね。
例えば、日本一経済学に詳しければそれだけで食べていけます。
例えば、プロ野球で活躍できる選手を育てられる能力があれば・・
例えば、人をマネジメントするのが得意であれば・・・
と、自分の能力次第で安定した生活は得られるわけです。
学校の勉強というのは、この面における投資ですね。
「お金」と「時間」という資産を、「能力」に変えるのが学業の本質です。
成功体験なども広い意味で「能力」の一部と考えることが出来るので、ここに含まれます。
なぜ、勉強をするのか?
その答えの一つはここにあります。
「お金」、「能力」、「信頼」の中で最も投資対効果(ROIと言います)が高いのが「能力」だからです。
「お金」は銀行に預けても、たいして利子を得られませんが、「能力」が生み出す利子は青天井です。マイクロソフトのビルゲイツなど、事例には事欠きませんね。
さて、上記二つについてはあらためて説明するまでもなかったかもしれません。
しかし、多くの人が見逃している第3の自分への投資方法があります。
「能力」ほどではありませんが、3つの中では「能力」に次いで投資対効果の高い方法です。
それが「信頼」。
どういうことか説明させていただきます。
たいして「能力」もないのに、他の人よりも年収が高い。
特に50代、60代くらいでこういう人はたくさんいるはずです。
私はその年齢ではないので、あくまでも推測ですが、この点に異論のある人はいないと思います。
そうした人たちは「お金」か「信頼」という資産で食べているのです。
例えば、大卒で大手企業に就職し、派手さはないが確実な仕事を40年続けてきた営業課長。
例えば、優秀な親友から誘われ、その友人の会社経営を助けている経理部長。
例えば、20代で司法試験に合格した60歳の弁護士(※「能力」とも考えられます)。
要するに、「能力」的には他の人と変わらない(あるいは劣っている)にも関わらず、周囲の人や社会からの「信頼」があるために他の人よりも年収を得ているケースです。
よく「人脈を大切にせよ」とか言われますが、他の人からの「信頼」があれば、自分の力量以上の収入を得られます。
さらに、司法試験、東京大学卒業、ハーバード大学MBAなどの資格は、それを持っているだけで相手からの「信頼」を高める効果があります。
しかし、そうした資格による「信頼」効果には限界があります。
やはり長期的な人間関係という「信頼」には勝てないでしょう。
ただ、ホームレスの友人が100人いる、と社長を務める友人が100人いるのとでは、同じ人間関係でも質に雲泥の差があります。
そういう意味では、付き合う相手は非常に大切ですね。

これまで、3つの資産について確認してきました。
では、どのように生きるのが良いのでしょうか?
両極端な二つのケースを見てみます。

①とりあえず、何をしたいのかもわからないし、自分の「能力」に自信がないA君の場合
→「お金」+「信頼」を貯蓄しながら、自分の「能力」を活かせる機会を待ちます
②大きな夢もあるし、自分には並以上の「能力」がありそうな気がするB君の場合
→30代までは、得た「お金」も「信頼」も「時間」も全て「能力」に投資します

まずは①のケース。
僕はよく20代、特に大学生には言うのですが、やりたいことがわからないのなら、とりあえず必死になって「お金」を貯めておけば良いのです。
就職した最初の会社はなるべく辞めないようにします。
必死になって、「お金」を貯めることを考えれば、結果的に良い仕事をします。
良い仕事は会社からの「信頼」につながり、そこから新しいチャンスが生まれます。
自分の「能力」を活かした仕事など、そう簡単に見つかるはずはありません。
そうした意味ではこれが最も現実的な選択肢です。
転職をすれば、それまで培った「信頼」という資産は大きく傷つきます。
ネガティブな退職をした場合、これまで「時間」を投資して得た「信頼」という資産価値はゼロになってしまいます。
転職をしてしまうと、年収が大幅にダウンする人が多いのはこのような理由にもよります。
「能力」に自信のない人にとって、安易な転職は絶対にタブーなのです。
次に、②のケース。
転職には、上記のようなネガティブな一面もあるのですが、新しい職場で色々なことを学べるというプラスメリットもあります。
言うならば、「信頼」という資産を失うかわりに、新しい職場で「能力」を得ることが出来るのです。
得た「お金」を学校に行くなどして、自分に投資すると同時に、色々な職場で新しい経験を積むのも一つのやり方でしょう。
B君の場合、自分の「能力」に集中して投資をしていく生き方が一番効率的かもしれません。

以上、3つの資産についてみてきました。
最後にリスクについてお話をします。
これは、投資の基本なのですが、選択と集中を行った方が投資効果は大きいです。
例えば、A株が最も騰がると思えば、全財産をA株につぎ込んだ方が稼ぎは大きいでしょう。
しかし、通常こういう投資は行いません。
なぜなら、そこにはリスクが存在するからです。
同様に、「お金」、「能力」、「信頼」、それぞれの資産にもリスクが存在します。
「お金」の場合。
インフレが起きて資産価値がゼロになる可能性があります。これは過去の人類の歴史を振り返れば珍しいことではありません。
もっと単純に、盗難にあう、詐欺にあう・・などのリスクも存在します。
「能力」の場合。
少し極端な例ですが、翻訳コンニャク(これを食べれば、誰でも外国語がぺらぺらになるドラえもんの道具)が発明されれば、これまで語学を必死に勉強していた人の知識はムダになります。
それは架空の話でしょ!と馬鹿にしてはいけません。
例えば、速記。
録音技術が進歩した昨今、速記が出来るだけで食べていける人はほとんどいないでしょう。
このような例には枚挙に暇がないのです。
そして「信頼」。
これも、それだけでは不安です。
何十年も勤めている会社が倒産したらそれまで、という人は珍しくありません。
倒産しても、「お金」か「能力」があれば食べていけますが、両方なければ悲惨です。
このように資産というのは、持っていればずっと安心という性質のものではありません。
50代も過ぎれば、3種の資産をバランス良く貯蓄しているのが理想的です。
しかし、それを得るために使える「時間」は限られています。
失敗が許される30代までは、どれかに集中した方が得られる資産は大きいものとなります。
自分自身がどういう生き方をしたいのかと合わせて考えるべき問題です。
・馬車馬のように働いて「お金」を貯めるのか?
・自分を信じて努力を続け「能力」を磨き上げるのか?
・愚直なまで誠実な人柄を貫き通し「信頼」を得るのか?
じっくりと自分自身と向き合いながら、考えるべき問題であり、これこそ人生戦略です。
(※戦略とは目的達成の手段の最適化のことを言います)

ここに書いてあることは子供にはまだ理解できないでしょう。
こうした原理原則をいかに噛み砕いて子供に伝えていくのか?
親の指導力が問われる場面でもあります。

テストの見直しの重要性 [テスト勉強]

こんにちは。
過去にも書いているのですが、検索ワードを見ているとどうもこの点で悩んでおられる方が多いようなので、言葉と表現を変えてもう一度書きます。

先生と生徒の会話をのぞいてみましょう。

先生 「テストの見直しは必ず行ってください。」
生徒 「何回?」
先生 「3回行ってください。」
生徒 「それをしないとどうなりますか?」
先生 「成績が実力以上に悪くなります。」
生徒 「どのくらい悪くなりますか?」
先生 「偏差値で言えば、10くらいは悪くなるような気がします。」
生徒 「なぜそんなに悪くなるのですか?」
先生 「・・・・」

偏差値が10くらい悪くなりそうというのは、あくまでも私自身の経験則です。
実際は、もう少し良かったり悪かったりと個人差はあると思います。
ただ、それをしている生徒としない生徒で大きな差が出来るのは事実です。
先の会話にもありますが、その理由は何なのでしょう?
例え話で説明させていただきます。
わからないことがあったときに皆さんはどうしますか?
ネットで検索する、人に聞く、辞書を使う・・・こうした方法をとると思います。
テストで問題の答えを問われるというのは似たような状況です。
ただし、上の方法のいずれも使えないです。
たった一人で正しい答えを導き出さなければなりません。
正しい答えはどこにあるか?
言うまでもなく、本人の頭の中にしかありませんね。
「頭の中の百科事典」を使って(あくまでイメージ)正しい答えを導き出すのです。
大切なので、もう一度書きますね。
「頭の中の百科事典」の中から答えを探すわけです。
せっかくその百科事典を開いても、答えの欄が空白になっていれば解答の仕様がありません。
普段の勉強というのは、この「頭の中の百科事典」を埋める作業とも言えます。
例えば、「連立方程式」という章には、「代入法」と「加減法」という項があって、それぞれの解き方がそこに示されているようなイメージです。
普段の授業は単元毎の学習がメインですので、それらの解き方を徹底的に学習します。
「頭の中の百科事典」に新しい知識をどんどん書き加えているのです。
それを確認するためのテストが中間テストや期末テストといったテストですね。
さらに、同じ「連立方程式」でも、色々な形式の問いがあります。
分数の計算もあれば、文章題もあります。
個別の問題の解き方が分かることはもちろんですが、こういう問題を解くときにはこの手法を使うというのが、頭の中になければ問題を解くことは出来ません。
実力テストや模試、入試になると、さらに大きな枠組みで同じ状況が発生します。
この問題は、「連立方程式」なのか「方程式」なのか?
1年生のときに習ったのか?3年生か?
難しい問題なのか?易しい問題なのか?
問題を解く力はあっても、「頭の中の百科事典」のどこにそれを解くための方法が書いてあるのかがわからなければ、正しい答えは永遠に見つかりません。
ここで結論を言いましょう。
テストの見直しとは、この「頭の中の百科事典」を使いこなせるようになるための作業なのです。
「なるほど、この問題はあのときに先生に教えてもらったのと一緒だ。」
このように、「頭の中の百科事典」を実際のテストでどのように使うのかを学んでいくんですね。

「学校の授業はすべて寝ていました・・・」
こんな子供を別にすれば、この「頭の中の百科事典」がからっぽという子供にはそうそうお目にかかりません。
知識が体系的に整理されていないだけで、個別の知識は結構持っていたりします。
しかし、それをどう使うのかを知らない子供がほとんどなんですね。
なぜ知らないのか?
テストの見直しをしないからです。
・・・・
そうなんです。
テストの見直しの習慣を身につけるだけで、大部分の子供の成績は劇的に向上するのです。
勉強時間に換算すれば、こんなに効率的な学習法は存在しないと言って良いでしょう。
(すでに行っている子供には使えない学習法ですが・・)
テストの成績をUPしたいなら、何よりも優先して取り組むべき内容と言えます。
それなのに、なぜこれを行わない子供が多いのでしょうか?
二つの理由が考えられます。
一つは、テストが終わったことに満足しているから。
見直しを徹底するほどの集中力が残ってないんですね。
しかし、こちらの問題よりも深刻なのが、二つ目の理由。
二つ目は、自分の間違いに目を向けるのが嫌だという本質的な理由です。
これは本人の性格的なものが根にあるだけになかなか直りません。
特に、「問題を間違えてお母さんによく叱られた」といった経験がある子供に見られる傾向です。
失敗を必要以上に恐れるようになってしまい、自分の間違いに素直に向き合うことが出来ません。
あえて言わせていただきますが、このように失敗を過度に恐れる子供を作ってしまうのは、ほとんどの場合、父親ではなく母親に原因があります。
子供への歪んだ愛情と、母親自身のコンプレックスや虚栄心がこうした子供を育てます。
もちろん、父親がそうであることもあるのかもしれませんが、ケースとしては母親が大半です。
テストの見直しのケースに限りませんが、失敗を過度に恐れる子供は成長しません。
厳密に言えば、失敗など存在しないのです。
成功の反対は、失敗ではなくて、何もしないことです。
失敗を恐れる子供とは、挑戦をしない子供です。
挑戦しない人間に未来はありません。
やってみて駄目だったら反省して次に活かす。
テストの見直しも同様。
この繰り返しが、成果につながっていくのです。

最後に質問
Q:問題の答えを間違えた子供をヒステリックに叱ってしまうことがよくある
当てはまる方は猛省してください。
子供の成長の最大の阻害要因はあなたですよ!


内定率68.8%の嘘と本当 [就職]


昨年12月の大学生の就職内定率が過去最低の68.8%だったという記事がでました。
大手企業を何十社もまわり、一つの内定ももらえない学生の特集を組むなど、マスコミは危機感をさんざんあおっていますが、実際はどうなのでしょう?
ここは、教育に関するブログですので、それと合わせて考えてみたいと思います。
数字というのは、比較することで意味を持ちます。
ですので、ちょっといくつかの数字を用意してみました。

まずは、大卒の求人数の推移から。
【大卒求人数】
1987年 608000人  
1991年 840400人  
1996年 362200人  
2003年 560100人  
2008年 932600人  
2010年 725000人  
2011年 507500人  

そして求人倍率を・・・
【求人倍率】 ・・大学生一人に対しての求人数
1987年 2.34
1991年 2.86
1996年 1.08
2003年 1.30
2008年 2.14
2010年 1.62
2011年 1.12

1987年と2011年を比較してみると、求人数は約17%減です。
それなのに、求人倍率が2.34から1.12へ激減しているのはどういうわけでしょう?
ここで簡単な算数。
「求人数/就職希望学生数=求人倍率」となります。
ということは、求人倍率が下がるには、分子が減るか、分母が増えるかしかないわけです。
当たり前の話ですが、A:求人数が減る、もしくはB:就職希望の学生が増えたときに、求人倍率は下がり、学生は大変な思いをすることになるわけです。
たしかに今年は1987年と比較しても、昨年と比較しても求人数は大きく減っています。
しかし、学生が就職活動を大変だと思う理由はそこにはありません。
本当の理由はB:就職希望の学生が増えている ことにあるのです。
1987年頃は25%だった大学進学率が、2011年卒の学生が入学する頃には50%近くまで上昇しています。
つまり、今の就職難の本当の要因は企業側ではなく、学生側にあるのです。
ちょっとデータを出せなくて申し訳ないのですが、この就職難にも関わらず有名大学の学生の内定率は90%で安定しているという報道もありました。
つまり、有名大学にいる学生に関して言えば、マスコミが言うほど就職活動は大変ではないのです。
とは言え、志願者が増えているのだから、大変になったに決まっているじゃないかという批判もあろうかと思います。
はい。確かにそう思います。
しかし、それは大学に真面目に通っていない学生の場合ですね。
そうした一匹狼のような学生は、有名大学が長年かけて培ってきたネットワークの恩恵を受けることがあまり出来ないので、有名大学と言え、安心は出来ないのかもしれません。

少し視点を変えて、企業側の立場に立ってみましょう。
面接をして、採用したいと思える優秀な学生の割合は1割で一定だと仮定します。
その学生を100人採用するためには、1000人の学生を面接しなければなりません。
1987年の段階では、その1000人を選ぶために5000人の書類選考をしていたとします。
そして、2011年。
採用数は100名で変わりません。
面接人数も1000人で変わりませんが、大学生は増えていますので、書類の応募総数は1987年を上回るはずです。ここでは仮に2倍としましょう。
書類の応募総数は10000人です。
あらゆる条件を一定と仮定すれば、書類選考にかけることの出来る時間は1/2になります。
すると、どうなるか?
手間をかけられないので、わかりやすい方法で選考をしますね。
本人のやる気や適性、人格などよりもわかりやすいもの。
要するに、大学名や成績などです。
あるいは、ゼミの先生の紹介や大学の就職課からの紹介など、過去に採用した実績のあるところから選考をします。
結果的に、伝統と歴史がある有名大学の学生はますます有利になり、そうでない学生は落とされる可能性が高くなります。
落とされる学生はたくさんの企業に応募しますので、人気企業の倍率はさらに高まります。
報道で発表のあった12月時点の内定率は68.8%です。
仮に、有名大学の内定率は90%以上という数字が事実なら、この就職難の一番の被害者は低偏差値大学の学生ということになります。
良くて、60%。悪いところなら内定率40%未満の大学もあるかもしれません。
さらに言えば、この傾向はこれから先も変わらないでしょう。
過去の記事に書きました。
「一流と呼ばれる大学に行かせましょう」と。
残念な事に、この傾向にはますます拍車がかかっています。
一流大学を定義するならば、東大、京大、大阪大学、東北大学などの国立大学。
ICU(国際基督教大学)などのような一部のブランド大学。
早稲田、慶応、上智。
悪くても、関東ならMARCH。
関西なら関関同立。
最低ラインが、関東なら日東駒専。
関西なら産近甲龍です。
これから先の時代、これ以下のレベルの大学であれば、あまり行く価値はありません。
そうした大学に行けるような高校選びをするべきだし、その大学入試に合格することに照準を合わせた勉強を進めていくべきだというのが、私の見解です。
ただし・・・
明確な夢があって、それを学ぶために大学に行くのなら、どこに進学したっていいわけです。
低偏差値大学は今後ますます専門性を高めていくでしょうから。
受験勉強に振り回されず、自分に合った夢を追いかけることが出来るようになります。
しかし、高校生でそんな明確な夢を持てる人なんて全体のごく一部でしょう。
だから普通の人は努力して勉強して大学受験するべきなんです。
それか高校を卒業して働くか・・。
大学に進学したから良い会社に入れるという時代は終わりました。
どこの大学に入学して、何を学んだのかまで問われる時代です。
明確な目的もなく、先にあげた最低ラインの大学にも合格できないのであれば、大学には行かない方が良いでしょう。
その方が本人のためです。
厳しい話ですが、これが現実。
経済が右肩上がりに成長していた頃の日本とは違うのです。
最後に。
いい大学に入学して普通に大学の勉強を頑張っている学生の皆さんは、それほど就職活動の心配はしなくても良いと思いますよ。
大学の授業にきちんと出席して、大学の就職課から発信される情報を見逃さないようにしましょう。
そして、就職活動が始まったら、粘り強く何社も受けること。
今の経済状況なら、それだけで、それなりの企業には内定できるはずです。
あなたの大学の就職内定率は90%です。
マスコミに踊らされる必要はありません。


利き脳と自分に合った学習法 [教育全般]


今日は脳科学についての理論と私自身の実体験をもとに、なるべくわかりやすく「自分に合った勉強法」について解説してみたいと思います。
脳科学の専門家ではありませんので、正確さよりも理解のしやすさを重視した説明をします。

最初に、「ハーマンモデル」と呼ばれる理論を紹介させていただきます。
これは、米ゼネラル・エレクトリック社(GE社)で社員教育責任者であったネッド・ハーマン(Ned Herrmann)が、脳に関する2つの理論から構築した理論です。

th_team01.gif

この理論の特徴は、右脳型左脳型という左右二分割だけではなく、それに上下(大脳モード・辺縁系モード)という軸を加え、思考タイプを大きく4つの集団に分割している点です。
この理論の何が優れているのかと言えば、わかりやすさと使いやすさです。
右脳型、左脳型の二分類では、人間の集団を分けるのには少なすぎますし、かといって、集団を10個くらいの思考タイプに分けても使いやすさに欠けます。
血液型診断がなぜこんなに流行したのかと言えば、その使いやすさです。
4つのタイプくらいなら、分類しても覚えられます。
さすが、ビジネスの現場から生まれた理論ですね。
この4つの象限をどのように使っているのか、人それぞれ得意な部分と不得意な部分があるというのが、ハーマンの主張です。
例えば、右利きの人が左手で物を書くことが難しいように、脳も同じ部分ばかりを使えば同じ部分ばかりが発達していきます。
これを「利き脳」と言います。
また、他の部分を使うように意識をすれば、その部分が鍛えられるという特徴もあります。
4つの象限がバランス良く発達していれば優秀というわけではなくて、自分自身の職業や生き方にあった部分が発達しているのが理想的だと言えるでしょう。
説明を始める前に、右脳、左脳について少しだけ触れておきます。
あなたがどちらのタイプか調べてみる方法があります。
下の質問について考えてみてください。

【あなたは右脳型?左脳型?】
①手を組んだとき左の親指が上にくる
②歌を聴いて最初に覚えるのは、歌詞ではなくメロディーやリズムである
③得意教科は理数系科目よりも、芸術系科目である
④教えられるよりも、見て真似るタイプである
⑤いくつもの作業を同時に進められる
⑥人にわかりやすく説明するのは苦手だ
⑦直感がよく働く
⑧弟や妹である

いかがでしょう?
これらの質問のYESが多いほど右脳型です。NOが多ければ左脳型で、どちらにも偏りがない場合は両方型(?)です。
⑧に関しては、私のオリジナル質問ですが、結構当てはまると思います。
なぜなら、弟や妹は上の姿をよく見て真似をしながら成長しますので、右脳をよく使うでしょう。
逆に兄や姉は、下にわかりやすく説明する能力が求められますので、左脳が発達するわけです。
他の質問は比較的定番のものばかりです。
特に①は有名で、6割方これで判別できるようですね。
一般的に言われるのは、「右脳」は喜怒哀楽などの感情や感性、イメージ力、直感などのアナログ型思考。一方「左脳」は言語、計算、論理などのデジタル型の思考をします。
私がブログでよく言うロジカルシンキングは典型的な左脳型能力です。
それに対して、相手の心情を察する想像力やアイデア発想などは右脳型能力と言えるでしょう。
この右脳左脳の概念に、三位一体脳モデルを組み合わせると(何じゃそりゃ)、ハーマンモデルと呼ばれる理論が完成します。
難しい説明は、他のHPなどにお願いするとして(より詳しく知りたい方はGOOGLEで検索してみてください)、ここでは勉強法と関連させながら解説をしていきます。
もう一度図を見てください。

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まずは本人の行動から、どの象限に偏りがあるか判別します。

A象限が強い
事実に基づく、数量化が得意、明晰な分析、要点が明確、論理的、ださい、権力に飢えている
B象限が強い
不備がない、順を追って構成、まとまりがある、話がわかりやすい、自分でものを考えない
C象限が強い
感情的な問題を認識、共感を得られる経験談を良く話す、人助けを好む、すぐ同情する、神経過敏
D象限が強い
全体像を見ている、視覚に訴える、例え話が上手、夢追い人、常識外れ、空想、未熟

いかがでしょう?
何となく自分や自分の子供がどの象限に偏っていそうかイメージできましたか?

そして、それぞれのタイプの特技です。
-A象限:大脳新皮質/左脳 ⇒ 論理的、数量的分析が得意
-B象限:辺縁皮質/左脳 ⇒ 計画的、順序立てた実行が得意
-C象限:辺縁皮質/右脳 ⇒ 感覚的、他人の感情を汲み取ることが得意
-D象限:大脳新皮質/右脳 ⇒ 革新的、新しいものを生み出すことが得意

当たり前の話ですが、色々な人がいます。
得意なことがあれば、不得意なこともあってしかるべきです。
ただ、どこかの象限が飛びぬけて劣っているのは致命的です。
各象限それぞれにおいて、平均的な能力を保ちつつ、どこかに強みがある。
なおかつ自分自身の強みを自覚している。
こうした人間が社会に出たときに活躍します。

各象限の特徴を再度まとめます。
人と遊ぶことや部活動もせず、理数系の勉強ばかりに没頭すれば、Aタイプ。
自分で主体的に考えることをせず、与えられたことをこなすことばかりに集中すればBタイプ。
友達と遊んでばかりで勉強を一切しなければCタイプ。
自分の夢を追いかけるばかりで、計画的に実行することや、人との協調性を保つこと、数字を使って物事を表現するのが苦手であれば、Dタイプです。
学校の勉強や部活動というのは、これら4つの力を平均的に高めてくれる手段です。
平均的というのが、ここでのポイント。
せめて、高校3年生くらいまでは「読み書き計算」をはじめとして、このブログで書いてあるようなことを愚直に守って4つの象限の平均値を高めていくべきです。
数学なんてA象限を鍛える絶好の手段ですよ。
大学卒業まで、普通の生活をしているだけなら、A象限を使う機会なんて勉強以外にありません。
そのまま社会人になってしまえば、どうでしょう?
A象限、つまり数字を使いこなせなければ根拠を明示できないので、ビジネスマンとしては失格の烙印を押されてしまいます。
くどいようですが、それぞれの象限において平均値に達していないのは致命的なんです。
では、どのようにしてそれぞれの能力を高めていくべきか?
それについては、過去のブログに答えがありますので、そちらのカテゴリーを参照してください。

【それぞれの象限を鍛える方法】
A象限:「論理的思考能力」や「数学」
B象限:「勉強の習慣」
C象限:「コミュニケーション」や「部活」
D象限:「目的と目標」

上記カテゴリに限らないのですが、コンテンツが散在しているので、上の部分だけ紹介させていただきました。
それぞれの象限が弱い人が、何をどうやって鍛えていくべきかが書いてあります。
それらの内容が子育てのヒントになれば、幸いです。
まだ読んでいない方は、一読をおススメしますよ。


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