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塾業界の実態 [塾の選び方]



こんにちは。
今日は塾の選び方講座です。
人材面から、今の業界の問題点を指摘したいと思います。
塾長と言うと、何やら偉そうな響きがあります。
なるのが難しいというような印象があるみたいですね。
真実を言えば、簡単になれます。
多くの塾では講師には学力試験が課されますが、塾長には学力試験は課されません。
疑うのであれば、多くの塾会社の社員募集要項を調べてください。
適性検査はあっても学力試験まで行なう塾はほとんどありませんから。
保護者の方は学校の先生より、塾の先生の方が偉いと思っている方もいるみたいです。
全然、そんなことはありません。
なる難しさで言えば、学校の先生の方が圧倒的に難しいです。
国公立大学と地方の私立大学くらいの難易度の差があります。

そして、塾講師は多くの場合、アルバイトの大学生です。
それが漏れると良くないので、それを隠している塾もあります。
専門の社員に習いたいのであれば、月謝は高くなるか、人数は多くなります。
塾は学校と違って、税金を使えないので、全員社員というのははっきり言って不可能です。
安価な個別や少人数制で、講師は全員社員ですと言われたら、むしろその塾を疑ってください。
いい講師は必ずしもお金のために働きませんが、あまりにもお金をかけなければいい人材を確保出来るはずがないのです。平均年収よりも圧倒的に少ない労働賃金で、優秀な人材を囲い込めるはずがありません。
優秀な人なら、それなりの年収をとる仕事に就くからです。
それよりは優秀で潜在能力の高い大学生の方がいいに決まっています。
講師がアルバイトだから悪いということはありません。
悪いとすれば、それは社員による育て方の問題なのです。
高い授業料を取る塾は別ですが、安い塾は全員アルバイトと割り切るべきです。
では、講師のお給料はどうなのでしょうか?
これは、涙が出るほど安いです。
お金のために働くのであれば、あんなに割りに合わないアルバイトはありません。
たしかに時給にすれば、1000円以上はありますが、準備にその倍は時間がかかります。
それな経営をしているのですから、講師として社員を雇えるはずがありません。
だいたい子供は夜しか来ないのですから、利益を生み出す時間だって最初から限られています。
塾長のお給料はですね・・。
これは塾によりますが、特に高いということはないですが、低くもないです。
年齢のちょうど平均くらいです。

業界で働く社員についてのお話を続けます。

教育業界というのは実は大変なんです。
塾の先生が学校の先生よりも尊敬されることが多いのは、とても苦労しているからです。
楽しそうな仕事のイメージに魅かれて、たくさんの人が業界にやってきますが、ほとんど持ちません。
離職率も非常に高く、優秀な人材の確保が難しくなっています。
さらに悪いことに、少子化が人材離れに拍車をかけています。
今後30年で子供の数は倍になると言われればやる気になりますが、子供が減っているのは事実です。
見通しが何となく暗いことが業界から元気を奪っています。

さて、ここからが重要なポイントです。
仮に、あなたが大学生で、子供の教育に関して、並々ならぬ情熱を持っているとしてください。
同じように指導するという立場ながら、わざわざ不安定な塾業界を選ぶ理由は何でしょう?
子供を教えたいだけなら、生活基盤は安定している方がいいに決まっています。
普通は学校の先生という選択肢を選ぶはずです。
子供が多い時代なら、塾講師になって一貫千金を狙うということも出来たでしょう。
でも、今はそんな時代でもないのです。
結果的に、教育を志す優秀な人材のほとんどは教員になります。
教育を志す優秀な若者は塾業界には来ません。
塾業界は就職浪人をして行くところがなくなった人とか、第一志望の内定をもらえなかった人とか、社会人になったものの会社に適合出来ずに転職した人とかの墓場のようになっています。
新卒にしても、残念ながら深く考えて内定にいたる社員はほとんどいません。
ためしに日本の一流企業の内定を与えてみれば、9割はそちらに行くでしょう。
これが実態。

ここまでが負の側面。
こんな実態なら塾なんて行かせるべきではない!そう思われる方もおられるかもしれません。
でも、そうとは言えないのが塾業界の面白いところなんです。
どういうことかと言えば、人は成長するんです。
たしかに入り口の時点では、塾業界にはいい人材は集まらないかもしれません。
しかし、将来が保障されない過酷な環境と、子供達の期待が社員や講師をありえないくらいに成長させます。
逆境をバネにして成長した面白い人材が塾業界にはたくさんいます。

次回はそうしたいい側面を取り上げていきます。



塾業界の人材 [塾の選び方]


こんにちは。
前回は塾講師、塾長という視点から塾業界を見てきました。
こうした視点からお話を始めたのには理由があります。
全国的に有名な塾だから・・
地元で何年も続いている塾だから・・
合格実績のある塾だから・・
実は、こうした理由は塾の品質をほとんど保障しません。
マクドナルドはどこで食べても同じ味ですが、塾は教室によって中身が全く異なるのです。
それを常に頭においておくべきです。
では、何を判断基準として塾を選べば良いのか?
塾長を見て、その塾を判断するのが、一番確実なんです。
だからこそ、人材という側面から塾の選び方をお話させていただいています。

さて、本題に入ります。
確かに塾業界にはいい人材は集まりにくいのかもしれません。
しかし、いい塾長というのは確実に存在します。
それをどういった視点で見分ければ良いのかをお話させていただきます。
その切り口ですが、まずは年齢を確認してみてください。
予想で構いません。
一つの境界線が30歳くらいです。
未婚なのか?子供がいるのか?
そのあたりを何気なく探っていくのです。
なぜ年齢が大事なのかと言えば、分類で言えば、「おじさんおばさん」に入りそうな年齢の場合と、
塾長が明らかに若い場合では判断の基準が異なるからです。
まずは30歳を超えていると予想される場合。
塾業界の経験年数を聞いてください。
そんなこと聞いていいの?と思わないでください。
自分の大切な子供を預けるのですから、当然です。
経験年数が3年以下の場合・・。
その塾はやめておきましょう。
いい場合もありますが、リスクが高すぎます。
業界経験年数は最低5年は欲しいところです。
特に他の業界から転職してきた人間は、ビジネスの感覚が強すぎて教育熱心でない場合があります。
要はバランスなのですが、そのバランスがビジネス寄りなのです。
5年以上の経験者だった場合・・。
とりあえず合格ですので、次のステップで判断します。
ここから先は見分けるのが結構楽です。
抽象的で申し訳ないのですが、目が輝いているかどうかを見ればすぐに分かります。
疲れてそうな人はダメです。
酒臭いとか、タバコ臭いのもダメです。
朝の満員電車が似合う人もダメです。
塾長という仕事は大変なので、年齢を重ねると、どうしてもくたびれた雰囲気が出てしまいます。
先日、述べたように業界全体の先行きが暗いのが、その理由です。
しかし、本物の塾長は子供からの信頼を元気の源としているので、年齢以上に元気なんです。
こういう人は合格です。
続いて、塾長のお話を良く聞いてください。
見分けるポイントは、苦労してきたかどうかと夢があるかです。
苦労されている方でなければいけません。
そういう人のモチベーションって結構皆似ているんです。
「自分がしてきたような苦労を子供達にさせたくない」
そう思って働いているんですね。
ただ、気をつけないといけないのは、「勉強は重要ではない」みたいなことを言う人です。
勉強は重要です!!
塾は勉強をしにいく場所なのですから、こういう言葉を言う人がいたら気をつけてください。
成績が上がらないことの言い訳として使われることの多い言葉だからです。
塾は成績を上げるための場所だということをお忘れなく。

次は若い塾長さんの場合ですね・・。
これは経験年数はあまり関係がありません。
男女も関係ありません。
若い人ならではの判断基準があります。
それは、もうとにかくがむしゃらでやってくれるかどうかです。
多少ムリがきくのが、若者のいいところです。
学校教育の現場では、新任一年目の先生が担当した学級が一番盛り上がるということがあります。
色々ポイントはあるのですが、何が起こっているのかと言えば、子供と一緒に成長しているんです。
子供は成長する大人と一緒にいるときが、一番成長します。
これは、方法論や理屈ではないんです。
必死な大人の姿に触発されて一生懸命頑張ってくれるのです。
これは私自身にも経験があります。
私が最も未熟だった1年目に担当した子供達のことは今でも忘れることが出来ません。
子供への接し方が分からずに、泣かしてしまうことや、喧嘩みたいになることもありました。
経験が増えてくると、そうしたことはほとんどなくなります。
言ってはいけない言葉などを学んでいくからです。
あのときは子供を傷つけてしまったなと、よく反省していました。
教材のカリキュラムとかも良く分からないので、はっきり言ってデタラメです。
でも、驚くべきことに、塾をやめてから一番良く遊びにきたのは、その頃の生徒なのです。
何のことはない。
一緒に教えられて成長していたのだと思います。
塾が良かったと思えたから、何年経っても遊びに来てくれたのでしょう。

先日のお話をもう一度確認します。
現実問題として、塾業界にいい人材はあまりやってきません。
塾長が若かった場合・・。
残念ながら、能力も格別高くなく、経験もないという場合がほとんどです。
その場合、唯一の判断基準は、子供と一緒に成長してくれそうかどうか?
これだけです。
現時点での経験の少なさを素直に認められる人がいいでしょうね。
僕ならこういう風にして判断します。
「今の自分自身に点数をつけるとしたら何点?」
そう塾長に聞くのです。
自己採点が60点とか70点ではダメです。
ここではっきり、「1点です。まだまだ学ばないといけないことばかりですから」
と正直に言える人間がいいですね。
高得点をつけられると、未熟なくせにもう成長する気はないのか!と言いたくなります。
同じ質問をしてくださいということではありません。
要するに、こうした視点から見分けてくださいということです。

とにかく、塾の内容は、その塾の責任者次第だということを重々頭に入れておいてください。
そして、入塾の面談では、なるべく塾長や教室長と呼ばれている方に会ってください。

以上、塾長で判断する塾選び方講座でした。



まわりを見渡すと・・ [塾の選び方]



「さぁ、そろそろ子供を塾にでも行かせるか!」

実際に、このように考えて動き始めると驚かれると思います。
塾ってこんなにたくさんあったのか・・と。
まさに乱立しています。
普段は目に入りませんが、あらためて見るとたくさんあるものです。
あるいは選択肢が少なすぎるパターンかもしれません。
大手の塾というのは、同じ地区に固まっている場合が多いからです。
あまりにも塾が少ない地域の場合は、同じ塾にみんな通っていたりします。
塾が家庭的な雰囲気になっている傾向が強いですね。

あまり選択肢がない場合はともかく、たくさんの中から一つを選ばなければならない場合・・。
塾長を判断基準にするのが一番確実ですというのが、先日のお話でした。

色々な名前の塾がありますね。
一体どの塾がいいんだろうと思って、ネットで調べるとあらためてびっくりです。
大手に関しては、どの塾も悪口ばかり出てくるんです。
いい意見もたくさんありますが、悪口の内容のひどいこと、ひどいこと・・。
余程、ひどい目にあったのでしょう。
気の毒に思います。
しかし、それを全て塾のせいにするのもいかがなものでしょう?
講師が書いている場合もあります。
バイトに厳しい世界なので、不満が爆発し、塾の誹謗中傷に走っていくのです。
塾というのは、買って終わりという商品と違うので、内部をかなり知ることになります。
その過程で知ったことをあることないこと書き綴っている人がいるので気をつけなければなりません。
保護者の書き込みも同様です。
塾については子供から聞くので、情報にバイアス(歪み)がかかります。
その歪んだ情報をもとに判断するので、言っていることが真実でないこともあるでしょう。
そして、その話を一般論として用いるので、あたかもその塾全体が悪いような書き方になるのです。
関西人はフレンドリー→Aさんは関西人→Aさんはフレンドリー」にはなりません。
同様の論理の飛躍がそこにあることを見逃してはいけません。
大手の塾に関して言えば、全部見てまわるのは不可能なのですから。

つまり、ネットでの口コミや評判はほとんど当てにならないということです。
教室名のはっきりした塾なら、少しは信憑性がありますが、先に申し上げたように、子供からの情報でバイアスがかかっているため、それもそんなに当てになりません。
子供が自分の主張の正当性を示すために使う言葉はこれです。
「みんな言っているよ」
言っていません。
大人が騙されないように注意してください。

結局は自分の目で見極めるしかないのです。
逆にどんなにいいCMや広告をやっていたとしても、その内容はあまり当てになりません。
合格実績も疑わしいものです。
何人中、何人が合格したのか分からないわけですから・・。

世の中に有名な塾は数あれど、どのブランドもほとんど当てにならないというお話でした。



塾に面談に行った [塾の選び方]



さてさて・・
数ある中から、入塾面談に行く塾を選びました。
この時点ではいい塾かどうかは分かりません。
余程、電話の対応が悪かったりすれば別ですが・・。

もちろん塾長を見ることが一番大切なのですが、その他にはどんなポイントがあるでしょう?
超進学塾でなければ、見ていただきたいポイントがあります。
すごく簡単な方法ですが、この方法だとかなりの精度でいい塾を見分けられます。
それは・・

塾の中が整理整頓されて、掃除が行き届いているかどうかです。
(建物が古いと汚く見えますが、建物は関係ありません)

ただの綺麗好きな人もいますから、綺麗な塾=いい塾とはなりません。
しかし、明らかに散らかっている塾=ダメな塾。
こちらはかなり当てはまります。
以下に理由を述べます。

塾というのは勉強する場所です。
掃除の行き届いていない自分の部屋では勉強出来ないというお話がありましたが、塾も同様。
散らかっている環境では、そこに通っている子供達の心も乱れてしまいます。
それを証明する最も顕著な例がニューヨーク市の地下鉄です。
1994年にニューヨーク市長に赴任したジョリアーニ氏は、「落書きを消す他にもすることはあるだろう」と言われながらも、犯罪を減らすために徹底的に落書きを消し続けました。
結果的には、殺人事件が61%、強姦事件は13%、強盗事件は47%も減少したのです。

他にも理由はあります。
塾業界で実績を上げている社長が経営不振に陥った塾を引き取っていました。
その社長いわく、経営不振の塾には共通項があるそうです。
それは、塾の中が乱雑だということです。
塾長として優秀そうな人材や、最高の立地にあった塾も関係ない。
教室が散らかっている。
その一点だけが、経営不振に陥ったすべての塾の共通点だとおっしゃっていました。
なぜ散らかっている塾はダメなのか?
それを検証してみます。

塾は散らかりやすいです。
色々な物がある上に、子供が動き回ります。
従業員の忙しさたるや戦場のごとくで、片付ける暇もありません。
そんな中、教室の中が整理整頓され続けているために、二つ重要なことがあります。
まず一点目は、
塾の中に秩序があるということです。
子供が大勢いる環境というのは、暴走を始めると取り返しのつかない事態になることがあります。
そうなってしまえば、いくら掃除をしても効き目はありません。
綺麗な塾というのはこうした暴走が起こっていません。
それなりに先生たちのしつけが行き届いていると考えることが出来ます。
二点目は、
先生たちの質の問題です。
しつけの本質は「すぐやる」ことにあります。
「すぐやる」習慣が身についた先生たちのいる教室が、散らかるはずがないのです。
つまり、散らかっている教室には、
自分自身のしつけすらままならない人達が集まっていると仮定出来ます。
こうした人間が人のしつけを行なえるはずはありません。
あまりに忙しくて片付ける暇など1分もない・・。
塾長にはたしかにこういう日もあります。
そこで、他の先生がフォロー出来ない塾であればやはり不合格です。

このように、塾が綺麗かどうかというのはかなり重要です。
しかも、誰でも簡単に見極めることが出来ます。
ダメな塾の散らかり方というのは半端ではないですから、判断に迷うくらいであれば一応合格です。

明らかに散らかっている場合、その塾はやめておきましょう。



朝は自分で起きる [勉強の習慣]



お子様は朝、自分で起きているでしょうか?
これには個人差があると思います。
朝が得意な子供もいれば、苦手な子供もいますから。

何回も何回も声をかけて、眠たそうな顔をして・・
いつまでもグズグズしている子供に、お母さんの怒り爆発・・。
夜型のお子様を持つご家庭では珍しくない朝の光景かと思われます。
こうしたお子様を持つ親はラッキーです。
自分で起きることを習慣化させるだけで、子供の自立を促す訓練になります。
もっと寝たいというのは、生理的欲求です。
生理的欲求を、「しなければならない」という強い意志で屈服させなければなりません。
それを他人(お母さん)に任せてしまうと、他人依存型の姿勢が身についてしまいます。
その日がたとえ遠足の朝でも自分で起きる。
何があっても母親は起こしてくれない。
そう思うと、子供の行動が変わります。
夜早く寝ることを心がけるようになったり、自己管理を心がけるようになります。
朝は、そうしたことを教えるための絶好の機会なのです。
大人になっても自立出来ていない人は結構います。
こうした人を良く見てみると、朝、自分で起きれなかったりするんですね。
大人も子供も朝は自分で起きなければなりません。

自分で起きるようにさせる時期は小学校3、4年生頃がベストかと思われます。
なぜその年齢がいいのかというと、小学校1、2年生の時期はまだ学校に慣れるのが精一杯でそこまでの余裕がない子供が多いからです。逆に高学年になると、子供によっては遅刻するということに対しての罪悪感が薄れています。
「遅刻しても、まぁいいか・・」と思われてしまっては、自分で起きるようにさせることが教育上の逆効果になってしまいかねません。その点、小学校中学年くらいであれば、遅刻することに対しての恐怖心があるので、何としてでも起きようとしてくれます。
いきなり自分で起きるようにさせるのではなく、低学年の間から、「3年生になったら自分で起きようね。」と声をかけておくことが重要です。そのように心の準備をさせておいて、その時期が来たら、一緒に目覚まし時計を買いに行くのです。
そして、学校の時間になっても絶対に起こさない覚悟が親にも必要です。
結局、起こしてもらえるということが分かると、自分では起きませんから、その点はご注意ください。

起こさなくなったと同時に学校に遅刻するようになった・・。
こうしたことにならないために、小学校中学年くらいには自分で起きる習慣はつけておきたいのですが、お子様の年齢がもうすでに10歳を超えてしまっている場合はどうすれば良いのでしょう?
目指すのは自分で起きてもらうことです。
これは変わりません。
こうなってしまうのは、そもそも「遅刻が許される」ことだという意識にあります。
遅刻が絶対に許されないことだと自覚すれば、何としてでも自分で起きるはずですから。
この場合、ペナルティで相手の行動を制限するのが、一般的な方法です。
例えば、遅刻をしたらお小遣いをいくら減らすとかそういった具合です。
相手は子供なので、やりすぎは禁物ですが、責任を果たせなかった場合に罰があるというのが、大人の世界でのルールなのですから、そのようにして教えていくしかありません。
でも、この方法は反抗も招くので、思春期の子供には少し大変です・・・。
だからこそ、私は小学校中学年の間に自分で起きることを習慣化させてくださいとお話してきました。

朝が得意な子供には効果は薄いですが、朝嫌いの子供の自立促進には絶大な効果を発揮します。
どうぞお試しください。



大学はこんなことに・・ [学校の選び方]



先週、週刊「ダイヤモンド」が大学の特集をしていました。
まだ書店にもあると思います。
小中高生のお子様を持った保護者の方はぜひ読んでいただきたいと思います。
大学の恐るべき実態が明らかにされています。
恐るべき実態と言っても、目新しいことが書いてあるわけではなくて、大学の抱える問題点をデータ付きの記事としてまとめてあるというだけのお話です。
当たり前の話ですが、少子化です。
それに対して、大学数は1950年頃から右肩上がりに増え続けてきました。
少子高齢化が社会問題として叫ばれるようになって久しいですが、大学数増加の傾向は変わることがなく、2009年にいたっています。
ここ数年、大学数増加のペースが衰えることはなく、むしろ逆に増しています。
1950年からの40年間で、大学はおよそ300校増加しているのですが、1990年からの20年間でほぼ同数の大学が増えていることは新鮮な驚きでした。
大学進学者が増えるという時代背景はあるにせよ、少子化の流れに対して明らかに逆行しています。
それで問題が起きないはずはなく、実際に募集停止に追い込まれてしまった大学もちらほら出始めています。

そうした危機感からか多くの大学は資産運用を行なっています。
資産運用を行なうのは結構なのですが、あまりにも大きな損失を出している大学があるのが気になります。
ちなみに慶應義塾大学は2009年3月期に170億円もの損失を出しています。
学費をどのように考えているのでしょうか?
こんな風に使ってもらうために保護者の方はお金を払っているわけではありません。
資産運用で損失拡大した大学名として、他にも有名なところでは、駒澤大学190億円、上智大学90億円、青山学院大学57億円、同志社大学27億円、法政大学18億円となっていましたが、ひどい話です。

偏差値大学の凋落ぶりも目を当てられません。
英検2級(高校卒業程度)を持っていれば、学費が全額免除になる私立大学(共愛学園前橋国際大学)や、
オープンキャンパスで模擬面接を受けた高校生に、その場で「仮合格証」を渡した大学まであるとか・・。

他にもこんな記事がありました。
名古屋文理大学情報文化学部に「PR学科」が新設されたが、同学科の1期生は定員80人に対して、たった8人。PRが足りていないのではないかと言われている。」
こんなお話はただの笑い話です。
通っている学生があまりに気の毒です。

大学を卒業すればいいという時代は終わりました。
多くの子供にとって、大学は最終学歴となりますから、しっかりと考えなければなりません。
大学に変化が起こっているのであれば、当然の帰結として、通うべき高校や中学も変わってきます。

そこで、進学する学校について次回からは取り上げていきたいと思います。


創造学園大学って・・ [学校の選び方]



先日のブログで大学の問題を取り上げました。
気になるニュースがあったので少しだけ追加させていただきます。
酒井法子さんが創造学園大学に入学されるといった情報が流れています。
この大学の実態があまりにひどいのです。
今年1月には群馬県教育委員会から、県内の公立高校に対して、この大学に進学させないようにとの異例の通達が出ています。学園側が「営業妨害だ」と猛抗議したため、通知内容を修正したらしいですが、他にも財務情報を粉飾した疑いや、土地をめぐる金銭トラブルによる訴訟など、問題には事欠きません。
どういう経緯があったのかはわかりませんが、酒井法子さん入学の噂による広告効果はかなり大きいでしょう。何やら怪しいお話です。

さて、酒井法子さんではありませんが、進学する学校は慎重に選ばなければなりません。
中学受験、高校受験も同様ですが、今日は大学選びについてのお話です。
戦略は最初から決まっています。
大学に行くなら、なるべく有名な大学に行くように指導してください。
国公立大学か、早慶上理、MARCH、関関同立などです。
残念ながら、それが最も確実です。
学歴がどうしたとか、偏差値教育の弊害とか、そんな言葉に惑わされてはいけません。
とにかく高偏差値の大学に行かせること・・これに尽きます。
本当はこんなことは言いたくありません。
子供の学びたい学問を学ばせるべきですと言いたいところです。
少し前ならそれでも良かったと思います。
しかし、これからの現状を考えるとその方法は危険と言わざるを得ません。
なぜなら、瀕死の大学が死に物狂いで生徒募集に走るのはこれからだからです。
存亡の危機がかかった大学なら、何としてでも生徒を集めたいと思うでしょう。
「夢」とか「自己実現」のような実態のない言葉を使う大学、基本的に何を学ぶのか良く分からないような学部は危険信号です。
なるべく早くこの考え方をマインドセットしておかなければ、後で大変なことになります。

「お父さん、僕はAO入試で○○大学に行くことに決めたよ。」

知らない間にこんな話になってしまいます。
誰だって勉強で苦労するのは嫌です。
秋までに試験なしで合格させてくれると聞けば、子供の心はかなり動揺します。
楽な方の道に心が魅かれてしまうでしょう。
でも、ほとんどの生徒は、そのくらいではまだ行動にはいたりません。
自己正当化出来る言い訳がないからです。
しかし、そこにもっともらしい理由がつくと状況は一変します。
ほとんどの子供はただ何となく将来の希望を思い描いている状況です。
頭の中は、甘い理想主義で満たされていると言っても過言ではありません。
(社会に出た事がなければ、それは仕方のないことです)
大人は現実の厳しさを知っていますが、高校生くらいではそれは分からない。
そんな状況の中、低偏差値の大学ほど理想を語るので、子供の心はそれに魅かれるのです。
(本心は受験をしたくないという気持ちですが・・)
そうした子供の心理を巧みについた生徒募集は今後ますます増えていくことでしょう。
本当にいい大学かもしれませんが、それは外からは分かりません。
親が反対すればするほど、子供はムキになって反論し、自己正当化します。
言い訳のために、その大学の長所を考えるようになるので、ますますその大学に気持ちが傾いていきます。
まるで新興宗教のようです。
低偏差値の大学の授業の質が悪いと言っているわけではありません。
授業の質なんてどこも似たり寄ったりです。
(集まる生徒のレベルには差がありますが・・)
受験という最高の成長の機会を無駄にするのがもったいないのです。
そうした大学に行くのであれば、有名大学に合格出来るだけの偏差値を取ってから行ってください。
早稲田に合格出来る成績の子供が、創造学園大学にいく分にはOKなのです。
大学の中でも抜群の成績なので、大事に育ててもらえることでしょう。

私からの具体的なアドバイスがあります。
仮に、早稲田を志望していた子供が創造学園大学に行くと言い出したとしましょう。
(現実にはありえませんが・・)
そう言われたら、親はこう言うべきです。
「早稲田も合格したら、学費を出してあげるよ。」
要するに、楽を選ぼうとしているのなら、それは許せない。
そのような姿勢で臨めば良いのです。

苦労は先延ばしすると、もっと大きな苦労になって返ってくるものですから・・。

一流と呼ばれる大学に行かせましょう [学校の選び方]



さて、大学選びについてのお話を続けます。
早く高校や中学選びについてお話したいのですが、大学についてお話しなければ、高校についてのお話が出来ません。
進路というのは、将来から逆算して考えるべきものだからです。

特に決まった進路がなければ、大学はブランドで選ぶべきです。
先日、お話した通りです。
これは多くの人が誤解しているポイントなので、今日も内容を続けます。
特に日本を代表する大企業に行きたいのであれば、一流大学に行ってください。
なぜか?
大企業の人事担当者の身になって考えれば、すぐに分かります。
大企業の人事部というのは一般的に年配の方が多いです。新入社員が入社して、人事部にいきなり配属ということはあまりありません。他部署で経験を積んでから、人事部に異動される方が多いです。
年齢で言えば、30代~50代くらいが中心でしょうか?ほとんどの方が結婚されていて、お子様がいて・・という家族構成が予想されます。
人事部というのは職務の性質上、会社にとって信頼のおける人間が配属されます。
信頼のおける人間とは辞めない人間です。
会社の秘密を丸抱えにして退職されたら、困りますからね。
客観的に考えて、こういう人が大冒険をするとは思えません。
例えば、ある担当者が積極的に採用を勧めてきたが、結果的には、あまり良くない人材だったと言える学生がいたとします。
それが一流大学から採用した学生であれば、周りの人間からも仕方がなかったと思ってもらえるかもしれません。しかし、それが無名の大学から採用した人材だったとします。
人事担当者の採用ミスという烙印を押されてしまいます。
大企業の保守的な部署の担当者がこんな冒険をするでしょうか?
先鋭的ないくつかの企業ではありえるかもしれません。
しかし、大半の日本の大企業からは、あまり変わる気配を感じないです。
この傾向はまだまだ続くでしょうね。
少なくとも学歴神話は依然として日本人の心に残っていますから。
事実、学歴社会は崩壊したと言われながら、私立中学校の進学率は上がり続けています。
日本人は昔から権威やブランドに弱いのです(そしてそれを否定します)。

「一流大学はいい!」
このように、断言出来る人が少ないのには理由があります。

まずは、塾や学校の先生の立場から・・
・生徒が落ちてしまったときのフォローが面倒臭い
※入試に落ちると自分の気分が悪い、あるいは保護者からのクレームが出るという理由から、安全圏の学校ばかりを勧める不届きな先生がいます。
・人間性を重視していない嫌な人というイメージを与えてしまう
・あまり大学のことを知らないと思われてしまう
・偏差値の低い大学から生徒募集の熱烈なオファーが来ている
・自分の学校や塾の進学実績が、それを証明していない

親の立場から・・
子供に古い考え方だと否定される
・親の都合を押し付けているような印象を与えてしまう
・子供には自由に進路を選んでもらいたい
・浪人することになったら困る(早く安心したい)
・塾や予備校、受験料などお金がかかる

学歴不問をPRする大企業の採用担当者の立場から・・
・会社にいい印象を持ってもらえる
・宣伝のためになるべく多くの学生を集めたい

大学生の立場から・・
・大学全体の質が低下しているので、どこも一緒のような気がしている
・謙虚だから言わない
・一流大学に落ちた言い訳をしている

高校生の立場から・・
・現実をあまり良く理解していない
・友達だけいい大学に行くのは何となく不安なので、足を引っ張る

このように、それぞれの言い分でごまかされてしまうのです。
現実を大人がはっきりと子供に伝えないのは罪だと考えています。
後で、チャンスをふいにしたと悔しがるのは子供達なのですから。

「大学名よりも自分のしたい事が大切」
たしかに耳障りのいい言葉ですが、あまり現実的ではありません。
誤解していただきたくないのは、「一流大学の人間=人間的に優れている」、「そうでない人間=劣っている」ではないという点です。
そういうことを言っているわけではありません。
そのように論理が飛躍する人間がいるから、話がややこしくなるのです。
私が言いたいのは、
・一流大学に行った方が大企業の就職に有利(=その後の人生の選択肢を多く残せる)
・受験という機会を通じて人間的に成長出来る(たとえ失敗しても)
という2点であって、
それならば、
「将来のビジョンが決まっていない高校生なら、一流大学を目指すべき」
ということです。
単純な論理ですが、様々な周りからの雑音が親や子供を混乱させています。
一流大学に落ちてしまったら・・?
大丈夫です。
その分、その後の人生で頑張れば良いのです。
一流大学は人生に用意されたチャンスの一つに過ぎません。
変な理由をつけて、それを素通りするなというだけのことです。

二日続けて、一流大学に行くメリットを伝えてきました。
ここでようやく、将来の夢が決まっていない子供の高校選びの基準を明確に示せました。
一流大学にいけるかどうか?です。

次回はその観点からお話を進めます。


大学合格実績の分析法 [学校の選び方]



大学ブランド名で選ぶべきだと主張してきました。
しかし、高校や中学は違います。
一流も二流も関係ありません。
端的に言ってしまえば、その子供に最も適した学校に行くべきです。
これだけでは身も蓋もありません。
考え方のヒントをお話していきます。
まずは高校卒業後にどうしたいのか?が大切です。
大学に行くのであれば、いい大学に行けるかどうかを目安にします。
ここが肝心なのですが、難しい高校に入学すれば、そうした大学に入学しやすくなるというわけではありません。合格実績は、それを証明しているように見えますが、中学卒業時点で学力の高い生徒を集めれば、進学実績が良くなるのは当然の話です。
とは言え、大学合格実績は外から高校の学習指導力を測る唯一の手段です。
色々と問題はあるにせよ、やはりこれを見てからでないと始まりません。
今日は大学合格実績から優秀校を判断する方法です。

まずは、地域の高校の進学実績一覧表を入手しなければなりません。
これは塾や学校の先生に頼めば用意してもらえるはずです。
都道府県によっては教育委員会のHPなどで公開しています。
学校のHPやパンフから集めることも出来るはずです。
さて、何とかしていくつかの高校の大学合格実績を集めました。
合格実績を見てもピンと来ないと思います。
まず先に気をつけて欲しいのは浪人生の存在です。浪人生が混ざっていると、そのデータの信頼度は極端に低くなるので、なるべく現役生のみのデータを集めるようにしてください。
現役生のデータが分かれば、分析開始です。
ここでは高校の大学進学実績をS,A,B、Cに分けてみます。
まずは東大、京大の合格者数を調べます。
毎年3人以上合格者が出ていれば、大学進学に取り組んでいる高校(あるいはそうしたコースを併設している高校)と考えて間違いありません。
日本の大学の中でも東大、京大の入試の難しさはトップクラスです。
国立大学は私立大学のように何校も併願することが出来ません。
そんな中、それらの大学を受験校に選び、合格した子供がいるという事実は見逃せません。
3人の合格は少ないような気がしますが、東大、京大の倍率は平均3.5倍くらいです。
3人の合格者の背後には10人(3×3.5)くらいそれに近いレベルの生徒がいたのではないか?
僕ならこう推測します。
進学クラスの生徒が60人程度の学校であれば、この数字は優秀です。
なぜなら、6人に1人がかなりの学力水準に達しているということだからです。
これは優秀です。Sグループです。
コース区分がなく、200人以上在籍の高校で合格者3名程度なら、Aグループです。
東大、京大合格者が全体で10名を超えるようであればSグループです。地域の名門校のはずです。
次に見るのは、国公立大学の入学者数です。
国公立大学は原則的に5教科の学習が必要です。
指定校推薦入試やAO入試といった学力不要の入学試験もほとんどありません。
生徒の学力を測る要素としては最適です。全体の割合として、生徒数の4分の一以上が国公立大学に進学している高校であればSグループでしょう。それなりの人数が合格しているようであれば、Aグループとします。
国公立大学合格者が数人となると、判断が難しくなります。
数人でも合格が出ていればBランク、ほぼ0人であればCグループとしておきます。
次に私立大学です。
これは指定校推薦や内部進学があるので、あまり当てになりません。特に私立高校の場合は、特定の大学の推薦枠を大量に確保していたりするので、外からはよく分かりません。同じ生徒が何校も併願している場合もあります。
私立大学の合格実績だけでは、Sグループ、Aグループには入れられません。
早稲田、慶應、上智、東京理科、青山学院、法政、立教、学習院、中央、明治、同志社、関西学院、関西、立命館、西南学院・・この辺りのレベルの大学に10%以上合格でBグループとします。
それに届かない高校をCグループとしておきましょう。
さて、このようにいくつかのグループに高校を分けました。
整理してみます。

【大学合格実績による高校のグループ分け】
S:東大、京大合格者が20~30人に一人程度、国公立大学合格者が25%以上
A:東大、京大合格者が150人に一人程度、国公立大学に一定数
B:国公立大学に数人、有名私立大学に10%以上
C:国公立大学、有名私立大学への合格者が数人

このグループは、高校の質ではありません。入学難易度でもありません。
大学進学実績という観点から、実績の高い順に並べただけです。
進学を前提としていない高校はランクとは関係ありません。
自分の子供の進路は大学を予定している(あるいは未定)とします。
さて、この中からどのグループの高校を選ぶべきか?
単純にSグループの高校に行けば、大学受験で有利になるわけではないというのが、高校選びの難しさです。
Sグループだから、入学試験が難しいとも限りません。

よくよく調べると、平均より少し難しいくらいの入試難易度で、進学実績はSグループの高校というのも実際に存在します。逆に、入試難易度は高くて、Bグループの高校というのも存在します。
そうした点も踏まえて、高校選びをしていきます。
(次回に続く)

中学や高校を名前で選んではいけない理由 [学校の選び方]



前回、高校の大学進学実績を4段階まで分けました。
再度確認します。

【大学合格実績による高校のグループ分け】

S:東大、京大合格者が20~30人に一人程度、国公立大学合格者が25%以上
A:東大、京大合格者が150人に一人程度、国公立大学に一定数
B:国公立大学に数人、有名私立大学に10%以上
C:国公立大学、有名私立大学への合格者が数人

もちろんSランクが優秀校ですが、地域の名門校とは限りません。
学校再建に熱心な私立高校の進学コースなどで、入学難易度が低いにも関わらず、合格実績はSランクという高校がたまに存在します。
日本の大学進学率は50%を超えています。
中学3年生の段階で子供が「大学に行くかどうかは分からないけど、就きたい仕事は未定」という意見だとすれば、大学進学という進路になる可能性はかなり高いです。
大学進学を希望していた子供が、高校3年生になってから専門学校や就職に進路変更するのは難しくないですが、その逆は難しくなります。
「大学は必ず進学する予定」に加えて、「卒業後の進路は未定」という子供に関しても、大学進学を前提とした高校選びが原則になると考えてください。
あまり言いたくないことでしたが、繰り返し指摘してきたのが、大学選びの重要性です。
国公立大学か有名私立大学に行くというのが、基本戦略となります。
ここまでのお話で、すでに高校選びの選択肢が限定されるケースがあります。
地方出身で、高校卒業後に一人暮らしが許されない子供です。
この子供は国公立大学を目指さなければなりません。
必然的に志望校は合格実績がSかAグループの高校となります。
たとえ、私立高校だったとしても、そうした学校に進学することをおススメします。
東京大阪京都の近郊に住んでいれば、そこにこだわる必要はありません。
本人の卒業後の一人暮らしが可能な場合も同様です。

さて、大原則ですが、高校選びの基準は以下の3つです。

①立地(通える範囲には限界があります)
②入試レベル
③自分の希望(将来の志向との適合性や部活動の有無)

おそらくほとんどの方は①→③の順に考えることになると思います。
①で選べる範囲には限界がありますが、②は成績次第です。
言うまでもありませんが、成績が良いほど選べる学校数は多いです。
ここまでで検討するべき高校をいくつかに絞ります。
そして、最後の③の段階に入ります。
部活動や子供の専門的な技能(体育、美術、商業など)についての希望がある場合は志望校は固定されますが、そうでない場合は大学合格実績をもとに考えていきます。
前回述べたように、入試難易度の高い高校が、大学合格実績が優秀とは限りません。
実際はこのように分布します。

【高校入試難易度と大学合格実績の関係】

入試難易度レベル4(偏差値70~60):大学合格実績 S、A、「B」
入試難易度レベル3(偏差値60~50):大学合格実績 (S)、A、B、「C」
入試難易度レベル2(偏差値50~40):大学合格実績 (A)、B、「C」
入試難易度レベル1(偏差値40~30):大学合格実績 (B)、C

ここで( )で示した学校は、進学するメリットが大きい学校で、ほとんどが特色ある私立高校です。
一生懸命探さないと見つけられません。
学校が進学に向けて熱心に取り組んでいる様子が伺えます。
逆に「 」の高校は進学するデメリット面が強く、公立の伝統校に多いパターンです。

組織における「20:60:20の法則」というのがあります。
人間が集団になると、上位層20%、中間層60%、下位層20%に分かれてしまうという法則です。
理論の成否はともかくとして、ほとんどの高校ではこの傾向が見られます。
つまり、ギリギリの成績で高校に入学すると、下位20%に含まれてしまう可能性が高いのです。
ここでもう一度最初の分類を見て欲しいのですが、Sグループでも国公立大学に行ける割合は25%程度に過ぎません。Sグループの高校に入学しても、下位のグループに属してしまえば、国公立大学に進学出来る可能性はかなり低くなるのです。
それを考えると、高校のランクはあえて下げた方が得になる場合も多いです。
例えば、偏差値62の生徒が、入試レベル3で合格実績Sクラスの高校に進学するのはかなり有利です。
わざと入試レベルを下げることで、上位20%に入る可能性がさらに高くなります。
逆に、偏差値45の生徒がレベル2の中からAクラスの合格実績を持つ高校を探して、高校入学と同時に大学合格に向けて猛勉強をしかけるというのも一つの作戦でしょう。
地域の高校の大学合格実績を、穴が開くほど見つめるとそういうことが少しずつ分かってきます。
高校の入試難易度と大学合格実績には微妙なズレがあるので、それを有効に活用すると中学卒業時点で偏差値50くらいの生徒が、東大に合格するといったようなことが現実に起こります。
典型的な学校選び失敗例は、中学卒業時に偏差値61くらいだった生徒が入試レベル4、合格実績Aランクくらいの高校に進学して、「20:60:20」の法則に従って、下位20%に入ってしまい、中堅私立大学の合格すら出来ないという状況になってしまうことです。
もったいない話ですが、現実にこういう例は多いです。
中学や高校をブランド名で選ぶと、こうした失敗に陥ります。
中学、高校はブランド名で選んではいけません。

表に書くと簡単ですが、言葉のみで説明したので、かなり難しい話になってしまいました・・(反省)。
高校選びも奥が深いということです。
まだ説明が不十分かと思われますので、次回も学校選びのお話を続けさせていただきます。

※大学でも「20:60:20の法則」が働くから、ブランド大学に入学するべきではないのではないか?という指摘もあるかもしれませんが、それは違います。
最も大きな理由として、高校の勉強は中学の勉強の延長線上にありますが、大学の勉強はそうではないという点が挙げられます。極端な話、受験に合格さえしてしまえば、まじめに通えば、どこの大学でもきちんと卒業出来ます。
もう一点。大学合格実績が優良高校を見極める手段にはならないという指摘があるかもしれませんが、それも違います。在校生の実力が定量化(具体的な数字)して表される唯一の指標だからです。在校生の模試の点数の平均点などを公開している高校もありますが、全ての学校ではないので、相対的に比較することが出来ません。
現時点で、大学合格実績は客観的に高校の実力を示せる唯一の指標なのです。
普通科の高校であれば、合格実績には当然こだわるべきです。


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