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放射能がくる? [東北太平洋沖地震]


こんばんは。
何やら妙な使命感に駆られて原発関連の記事ばかり書いていますが、被災者のために私に出来ることとして、これもアリなのかなと感じております。
昨日、風評被害について書きましたが、早速以下のような記事を目にしました。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110319/t10014780791000.html

あってはならないことが起きつつあります。
こういうことを防ぐためにも一人でも多くの方が正しい知識を身につけることが大切ですね。

ところで、昨日発売の雑誌AERAの表紙を目にされた方はおられますか?

http://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=12467

朝日新聞出版はどんな思いでこのような表紙を作っているのでしょう?
商売とは言え、決して許されるようなものではありません。
「放射能がくる」ってあまりにもひどいキャッチコピーです。
「放射能」の使い方も間違っていますしね。
編集者には、雑誌の社会的存在意義をあらためて考えなおしていただきたいものです。

さて、内部被曝についての解説は私も書いてきましたが、日本核医学会というところのHPでわかりやすい記事を発見しました。
内部被曝についてご理解が進むのではないかと思われます。
こちらもぜひご一読ください。

http://www.jsnm.org/japanese/11-03-18

○○シーベルトという放射線量については、多くの方が正しい理解をするようになり、恐怖心が薄れてきたように感じています。
私が15日に紹介させていただいた放射線と健康被害の関連性を示した表も、テレビや新聞などいたるところで目にするようになりました。
ところが、内部被曝に関しては、まだまだ情報量が不足しているようです。
はっきりしたことは誰にも分かっていないのですから、調べてもあまり良い情報は得られません。
チェルノブイリの事例などを参照しながら、自分なりの判断基準を設けてそれに従って行動していくしか仕方ありませんね。

ところで、今回の震災には、意思決定の遅い日本にしては珍しく、迅速かつ適切な対応をした機関があります。
それは日本銀行です。

http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C93819591E3E6E2E3E18DE3E6E2E1E0E2E3E39F9FE2E2E2E2

14日に即座に15兆円の資金を市場に投入したというニュースです。
これは、もっと高い評価を受けても良いような気がします。
地震や原発関連のニュースにまぎれてあまり注目されませんでしたが、円は17日に76円25銭という戦後史上最高値を更新しました。

http://www.asahi.com/business/update/0317/TKY201103170180.html

これまでの円相場は1995年4月19日の79円75銭が最高値だったのですが、円相場はリーマンショック以降上昇を続け、それを超えるか超えないかのラインにずっと留まってきました。
人間の心理として、史上最高値というのは一つの目安になっているようで、ずいぶん長い間円高と言われているにも関わらず、80円を上回ることはなかったんですね。
ところが、今回の震災をきっかけとしていとも簡単にそれを超えてしまったわけです。
日銀の迅速な金融緩和策がなければ、どうなっていたかわかりません。

ここで経済に詳しくない方のために簡単に市場メカニズムを解説しておきます
金融緩和の効果は大きく二つです。

①円安になります
②金利が下がります

なぜ、円の価値と金利が下がるかわかりますか?
金融緩和によって、出回ったお金は銀行にいきますね。
銀行にはお金があふれます。
銀行は無駄な資金を持っていることを嫌いますので、そのお金を誰かに貸そうとします。
他の銀行も同じことを考えます。
自分の銀行からお金を借りてもらうために、金利を下げる必要が出てくるわけです(②)。
金利が下がるということは、円を大量に銀行に預けている資産家からすれば、あまりお金が増えなくなることを意味します。
円を金利の高い他の通貨に両替しようとしますので、円が売られることになるわけです(①)。
投資家は以上のようなお金の動きをわかっていますので、日銀が金融緩和をすると発表しただけで円を売ろうとして、円安に振れやすくなります(これをアナウンスメント効果といいます)。
ところでなぜ震災になると、円高になるのでしょう?
色々と要因はあるのですが、一番大きいのは以下の理由です。

壊滅的な被害を受けた企業や個人が保険会社に保険金を請求する

保険会社が保険金を支払うために大量のお金(円)が必要になる

大量の海外資産を売却する

そのお金を大量の円に両替する(円を買う)

このような理由になり、円が大量に買われることが予想されるため、円の価値が上がることを見込んで多くの資産家が円を買おうとするんですね。
それを防ぐために、円を大量に市場に投入してしまおうというのが今回の日銀の対応です。
一日で15兆円もの資金供給を行うというのは過去最大ですが、これを即座に決断した日銀の対応は賞賛されてしかるべき処置だったように思います。
15兆円という資金の根拠はおそらく阪神淡路大震災です。
あの地震の経済的損失は約10兆円と言われていますが、日銀は今回の地震の規模を見て、被害はそれ以上の金額になると予想し、迅速な処置を行ったわけです。
日銀が金融緩和を決めた14日の段階でこの判断を下すのは、少し難しかったのではないかと思いますが、賢明な判断だったと思います。
ところが、15兆円もの資金供給も空しく、3日後には円は過去最高値となってしまいました。
これは、地震による被害だけでなく、福島原発の様相が予想外に悪い方向に進んでいったことも原因として考えられます。
その後、G7が協調介入して、円を買い戻すという動きがあり、日本円は20日20時現在で80円59銭と少し落ち着きを取り戻しました。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110318-00000239-yom-bus_all

この各国の対応も本当に素晴しかったですね。
日本の輸出産業が地震による直接的被害に加えて、円高による大幅な減収を強いられるという最悪のシナリオが回避されたわけですから。
100年前の世界では考えにくいケースだったように思います。
なんだかんだ言いながらも人類は過去の反省を活かしながら、成長しているのです。

非常時において、ミスは大きく取り上げられますが、良かったことはあまり取り上げられません。
今日は今回の震災で良かったこととして、14日の日銀の金融緩和策を取り上げてみました。


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