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福島第一原発事故の最大の懸念事 [東北太平洋沖地震]


こんばんは。
放射線を心配する必要はないという記事を何回かにわけて書いてきました。
誤解していただきたくないのですが、私は決して原発推進論者ではありません。
私が言っているのは、東京を初めとした多くの地域において、放射線は心配するようなレベルではないということであって、原発を肯定しているわけではないです。
今回の原発事故以降、心配しなければならない点は以下3点です。

①放射線による直接的・間接的な被害
②風評による経済的損失
③今後のエネルギー問題

これまで書いてきたように、①の放射線による直接的な被害はそれほど心配するようなものではありません。
(※間接的被害については3/21のブログ記事をご確認ください)
「外部被曝」に関しては、公表値を確認する限り、発電所近辺を除いては、健康被害が出るような値は観測されておりませんし、「内部被曝」の問題についても、チェルノブイリでの事例に見るようにそれほど恐れるようなものではありません。
原発に否定的な人たちのコメントや、一部のマスコミなどの過剰な報道によって、極端に恐ろしいものとして一般に認識されているだけです。
「放射性物質」が体に入る「内部被曝」が一番恐れられているようですが、よく考えてみてください。
チェルノブイリで問題になったのは、ヨウ素を主因とする甲状腺ガンですが、チェルノブイリの人たちのように大量、かつ持続的に「放射性物質」であるヨウ素を摂取しても、体に問題が起きたのは甲状腺だけなのです。
逆に言えば、「放射性物質」が甲状腺以外の部位に異常を及ぼしたという事実は確認されていないということです。
「放射性物質」が甲状腺に集中してしまったから、その部位に異常をきたしたわけなんですね。
今回の事件は3つの理由により、そのリスクは回避されます。
第一に、甲状腺にヨウ素が集中しないための薬品が用意されていること。
第二に、当時のチェルノブイリ近辺の人たちと異なり、日本人はヨウ素が不足していないこと。
(※体内の(放射性物質でない)ヨウ素が不足すると、甲状腺に問題のあるヨウ素が集められます)
第三に、今後しばらくの間、食品などに含まれる「放射性物質」の量については厳しくチェックされていく可能性が高いということ。
二日前の記事の最後にあるとおり、チェルノブイリの人たちがヨウ素を摂取することになってしまった主因は、「放射性物質」が含まれた草を食べた牛から搾乳した牛乳によるものです。
日本において、そのような失敗が起きるとは考えにくいです。
何度も言いますが、原発事故の「内部被曝」による健康被害はチェルノブイリのヨウ素問題しか確認されておりません。
体内に入ってくる微量の「放射性物質」は、一つの部位に集まって初めて健康被害が確認される程度の放射能しかないということです。
ちょっと入ったくらいでどうにかなるようなレベルの放射能ではないのです。
怖いとすれば、体中にある「放射性物質」ヨウ素が甲状腺に集まってしまうことですが、その問題も上の3つの要因により、ほぼ回避が可能です。
ヨウ素の半減期は8日間ですから、3ヶ月もたてば、ヨウ素の放射能はほぼゼロになります。

放射能の問題については、これまでしつこいほど取り上げてきましたから、ここまでにします。
本当は福島原発の原子炉の問題について解説をしたいのですが、文章だけでテレビのニュース以上に、わかりやすくお伝え出来る自信がないので、それは取り上げません。
(※上手くまとめられれば、やらせていただきますが・・)

私たちが本当に心配しなければならない問題は放射線ではなく、他にあります。
それが冒頭に取り上げた残り二つの問題。
すなわち、今回の原発事故による風評被害と、今後のエネルギー問題です。
すでに以下のような問題が起こり始めているようです。

http://www.afpbb.com/article/disaster-accidents-crime/disaster/2791206/6971192

さすが中国という感じですね。
中国の塩には、ヨウ素が含まれているとのことで、それを買い求める人が殺到しているというニュースです。
そして、こんなニュースも・・・

http://www.asahi.com/special/10005/TKY201103180611.html

真偽のほどは精査する必要がありますが、何ともありえそうなお話です。
現在日本から輸出される工業製品に基準値を超える放射線量が確認されるとは考えにくい。
事実だとすれば、まさに風評被害の典型ですね。
このブログをこれまで読んでこられた方なら、「あほらしい」と鼻で笑っていただけるのではないかと思います。
でも、放射能について正しい知識がない人にとって、放射能はこれほど恐ろしい存在なんですね。
日本人でも、まだまだ放射能についてあやまった認識をされている方が多くいます。
私たちに求められていることは、私たちの一人一人が一日も早く放射能についての正しい理解をすることです。
それがこの風評被害による問題を防ぐことにつながりますからね。
そう思って私もここ数日はこの問題ばかりを取り上げているわけです。

最後に、今後のエネルギー問題。
これが一番深刻な問題です。
今回の原発事故が起こった後の各国の原発に対する対応です。

http://www.asahi.com/special/10005/TKY201103170095.html

http://news24.jp/articles/2011/03/15/10178391.html

そして、こちらを見てください。
ウィキペディアからの抜粋です。

世界の原子力発電所開発状況
31か国中上位15か国を掲載。2007年のデータ。

アメリカ : 104基 10,606万kW
フランス : 59基 6,602万kW
日本 : 55基 4,958万kW
ロシア : 27基 2.319万kW
ドイツ : 17基 2,137万kW
大韓民国 : 20基 1,772万kW
ウクライナ : 15基 1,384万kW
カナダ : 18基 1,343万kW
イギリス : 19基 1,195万kW
スウェーデン : 10基 938万kW
中国 : 11基 912万kW
スペイン : 8基 773万kW
ベルギー : 7基 612万kW
台湾 : 6基 516万kW
インド : 17基 412万kW
世界合計 : 435基 39,224万kW
(※参照元:ウィキペディア「原子力発電」の項より)

少し古いデータで申し訳ないのですが、数字に大きな変動はありません。
これを見ると、原子力大国はアメリカということになるのでしょうが、実はアメリカは1979年のスリーマイル島の原発事故以降、一基の原子炉も作っていません。
アメリカ製の原子炉に対しての信頼が失墜、アメリカ国内で猛烈な反対運動が起きたからです。
原発事故というのは、そのインパクトがあまりに強烈なため、一度の事故でそれ程の影響力があるんですね。
当時、世界で一番の原子力大国が、ただ一度の事故でその後30年、一つの原子炉も作れなかったわけですから。
アメリカを除けば、原子力発電が盛んな国はフランスと日本です。
特に日本は、原子炉の安全性については、世界一といっていい程の評価を受けてきたんです。
その日本がこのような事故を起こしたわけですから、世界各国が原発に及び腰になるのも無理はありません。
日本の電力全体における原発の供給割合はおよそ3割ですが、その日本各地においても今後原発反対の運動が活発化してくるものと思われます。
私も今回の事故で原発の恐ろしさについて再認識させられることになりました。
世間一般の人たちの放射能に対する恐怖心は、私の想像をはるかに超えていましたし、原発のある土地に住むことのリスクも予想以上でした。
支援物資の補給が困難になっている状況などを見ると、本当に心が痛みます。
少なくとも、どのくらいの放射線を浴びると、どのくらいの健康被害が出るのかという点や「内部被曝」の健康への影響の度合いなど、もっとはっきりとしたことが言えるようになるまで研究が進まなければ、原発は大丈夫と言われても誰も信用しないと思います。
放射線にせよ、「内部被曝」にせよ、現在上限とされている値をかなり超え被曝したとしても、健康上問題がないはずですが、それを客観的に証明できる科学的根拠がないことが問題を大きくしているように感じます。
いずれにせよ、今回の事故で、新しい原発を作ることはほぼ不可能になったと見て良いでしょう。
中国やインドといった多くの人口を抱える国が今後ますます豊かになっていき、エネルギー需要が増していく中、原発に頼らずどのようにしてやっていくのか?
この答えは誰も持ち合わせていないように思いますし、今後私たちが一番注視していかなくてはならないことのように感じています。


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