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救援物資が届かない [東北太平洋沖地震]


まずは、こちらのニュースをご覧になってください。

http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2011031601176

菅首相の「最悪の事態になったときは東日本がつぶれることも想定しなければならない」という発言を取り上げたニュースです。
またしても、怪しげな報道です。
今日はこのニュースの検証から始めたいと思います。
まず、最も重要な点は本人が公式の場でこのように発言したわけではないということ。
噂話がそのまま記事になってしまっているんですね。
この非常時にこの記事はあまりにひどい。
時事通信社の記者のレベルの低さにあきれ果ててしまいました。
仮に、菅首相がこの文言と一言一句変わらない発言をしていたとしましょう。
「東日本がつぶれる」という発言は確かに不謹慎かつ不適切ですが、それでもニュースの見出しにあるように「最悪なら東日本はつぶれる」という意味に解釈するのは間違っています。
この発言の主旨は、「常に最悪の事態を想定した心構えで行動せよ」ということでしょう。
それは日本の首相として当然の心構えだと私は思うのですが?
仮にも記者と呼ばれる人がこの程度の国語力しかないのは非常に問題ですね。
わざとやっているのなら、ほんといい加減にして欲しいなと思います。

あと、このニュースも見てください。

http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/world/aid_from_overseas/?1300418596

米政府の原発支援を政府が断ったという事実は、私は全く認識していないと枝野官房長官が否定しているニュースです。
考えられるケースは3つ。
一つは、事実であるが、予想外に批判されたため、あるいは国民にそれを伝えるつもりはないのに伝わってしまったため、それは事実ではないと政府が嘘をついているケース。
もう一つは、全くの事実無根で、他の政党が民主党の足を引っ張るために偽の情報を流したケース。
三つ目は、マスコミや報道機関が事実を捏造したケース。
その真偽を知るすべは私にはありませんが、いずれにしてもろくなものではありません。

以上、余談。

さて、原発関連のニュースは一休みして、個人的に目下最大の関心事である被災地への救援物資補給の問題を取り上げたいと思います。
現地の人たちにとっては、こちらの方が余程深刻な問題かと思われます。
この問題に優先順位をつけるなら、まずは燃料です。
ガソリン不足が最大の問題です。
ガソリンは、陸上から物資を運搬するトラックばかりでなく、被災地で活躍するショベルカーなど重機の貴重な燃料源でもあります。
さらに、自家発電の燃料としても使われています。
ガソリンの問題がネックになって、救援物資が届いていない事例が多く出ているものと思われますので、ガソリン問題が解決すれば補給の問題はかなり改善されるはずです。
ただ、ガソリン不足が問題になっていると言っても、それは量的な問題ではありません。
こちらの記事をご確認ください。

http://mainichi.jp/select/biz/news/20110318ddm002040031000c.html

東北地方では、被災前は一日約38000キロリットルのガソリン需要があったとのことです。
その一方でこうしたニュースもありました。

http://sankei.jp.msn.com/world/news/110317/chn11031721490008-n1.htm

中国が1万トンのガソリンと1万トンの重油を無償提供してくれたというニュースです。
これは素直にありがたいです。
(※重油は、発電や大型船舶の燃料、精製してアスファルトとして使われます)
単位がそろっていないとわかりにくいので、修正しておきます。
1000万キロリットルのガソリンを無償提供していただいたわけです。
仮に現在の東北地方でのガソリン需要を50000キロリットルと見積もっても、200日は持つ計算になります。
今は逆に需要が減っているものと思われますから、実際はもっと長持ちするでしょう。
中国から無償提供していただいた分だけでこれだけの量があるのですから、当面は供給量面での不安はなさそうです。
ただ、問題はスピードなんですね。
いかにそれを早く現地に届けるか?
そこが問題の焦点なわけです。

http://www.asahi.com/special/10005/TKY201103160215.html?ref=recc

枝野官房長官から買い占めを自重する旨の発表がなされましたが、これはここ数日のお話とみてよいと思われます。
一般市民がガソリンを買いだめすると言っても、車に満タンにしておくくらいしか出来ません。
不要不急の車での遠出を状況が落ち着くまでは控えておくという対応が正解です。
さて、なぜその肝心のガソリンが現地に届かないのでしょう?
それを考える前に、陸海空それぞれの側面から到達手段を考えてみます。
まず、空。
航空機で大量のガソリンを運ぶというのは現実的な手段ではありませんね。これは外します。
そして、海。
大量のガソリンを海上輸送するというのは、かなり現実的な選択肢に思えます。
それなのに、大量のガソリンを船で陸地に運ぶことに成功したといったニュースは聞きません。
なぜ、それが出来ないのかと言えば津波です。
津波の影響で港や港から被災地を結ぶ道路が寸断されてしまっているのでしょう。
そうであれば、これは海の問題ではなく、陸の問題と言えます。
最後に、陸。
陸上輸送であれば、列車か車となりますが、列車もすぐに復旧は難しいでしょう。
このように絞っていくと、結局、車でどう運ぶのか?という問題に行き着きます。
人が目的地にガソリンを持って到着するために必要な要素は3つあります。
すなわち、専用車両、車両用の燃料、道路ですね。
今回の地震ではこの三要素全てに甚大な被害が出てしまいました。
この3つの問題それぞれ解決しなければ、ガソリンを現地に供給することが出来ません。
まずはガソリンを運ぶタンクローリーについてのニュース。

http://jp.reuters.com/article/forexNews/idJPnTK055690220110317

タンクローリー300台が投入されたという記事です。
例によって、数字は単体では意味を持ちません。
タンクローリー300台と言われても普通の人にはピンと来ない数字です。
もう少し詳しく読んでみると・・・ありました。
「東北地方で(中略)ガソリン等を供給するタンクローリーは約400台」
数字ばかりになると読みにくくなるので、細かい数字が省かれている記事が多いのですが、最低限このくらいは言ってもらわなければ、300台だけでは意味がわかりません。
でも、これだけでも不十分ですね。
実際、何台くらい必要と見積もられているのか、通常時には何台が稼動しているのかなどの情報がなければ、どう判断すれば良いのか悩みます。
倍近くの数字になるということで、ここでは車両問題は解決したと判断することにします。
次にタンクローリーを動かすための燃料の問題です。
被災地のガソリン不足とほぼ同じテーマと考えて、いったん横に置いておきましょう。
最後に残るのは、道路の問題ですね。
瓦礫などで通行不可になっているばかりでなく、原発事故の影響でその周辺の道路が寸断されています。
風評被害もあるでしょうね。
現状で原発周辺道路を走れと言われたら、難色を示すドライバーが多いのは容易に想像できます。
原発以外の理由で、寸断されてしまっている道路は一刻も早い復旧が求められています。
ここを最優先で解決しなければならないのですが、最初に書いたとおり、それを行う重機を動かす燃料はガソリンです。
これはタンクローリーへの給油と全く同じ問題です。

重機やタンクローリーが動かない→道路が通れない→ガソリンがこない→重機が動かない・・・

このようにして、負のスパイラルに陥っていますね。

では、どうすればいいのか?
まずは給油活動。
食料運搬や医療物資を運ぶ車など人命に関わる任務を担った車両と同じく、重機やタンクローリー車への給油を最優先と位置づけること。
優先順位のランク付けを行って、その任務に応じて給油量を定めること。
次に重機での復旧活動。
どの道路を優先的に復旧させるべきかを決めるための部署を設置し、権限を与えること。
個人個人が勝手に重機で枝葉の先のような道路を復旧させていても埒があきません。
次に人の問題。
私はなるべく多くの被災者に現場を離れていただくのが良いのではないかと考えています。
もちろん、家族全員の無事が確認できた方に限りますが・・。
あんな寒い体育館の中で凍えているよりは、電力の問題が起きていない関西地方などにあるしかるべき施設にいったん移動した方が良いでしょう。
住み慣れた土地を離れるのはつらいでしょうが、食料なども不足しているようですし、ここ数週間の間であればご納得いただけるのではないでしょうか?
すでに京都府と滋賀県では被災者の受け入れを開始しているようです。

http://www.pref.shiga.jp/bousai/kinkyu_110316_2.html

現実的な問題として、人が減ることで補給活動が楽になり、多くのガソリンが節約されます。
安全な地域の施設に移動すれば生命の安全は保証されるでしょう。
東北地方における一般人の車での移動も場合によっては一時的に制限されるべきだと思います。
被災地の様子を見に行ったりと、心配なのは本当によくわかるのですが、二次災害の危険もありますし、ここ数日の間だけでも安全な場所に留まっていていただいた方がいいような気がします。
この点、情報不足が混乱に拍車をかけているように思いますので、身元の安否確認情報を最優先に、被災地の方が必要な情報を入手できる環境を整えることが大切です。

Googleが震災早々に消息情報を共有できるサービスを開始しました。

http://japan.person-finder.appspot.com/?lang=ja&redirect=0

とても良いサービスだと思うのですが、こうしたサービスは一元化されることで本来の威力を最大限に発揮するものです。
決して難しいものではありませんが、PC経験のない高齢者が使いこなすことは難しいでしょう。
各避難所にPCとそれを扱えるスタッフを配置し、このサービスで全ての情報共有をするなど工夫をして欲しいものです。

ガソリンの問題は先に触れたとおり、

重機が動かない→道路が通れない→ガソリンがこない→重機が動かない・・・

の悪循環となっていますので、どこか一つが解決すれば、

重機が動く→道路が復旧する→ガソリンが運べる→重機に給油できる・・・・

このように、問題は一気に解決に向かうはずです。
要するに、悪循環状態を断ち切るポイントは優先順位を決めるということなんです。
利害関係があるのは、世の常ですので、その優先順位通りに物事を進められるかどうかは政治のリーダーシップにかかっています。
リーダーシップが最大限発揮されるためには、フォロワーシップ、すなわち従う側の姿勢も非常に重要となります。
今はこのように大変なときなのですから、冒頭取り上げた二つの記事のように足の引っ張り合いをするのではなく、全員が一丸となって取り組みたいものです。


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