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内部被ばく恐れるに足らず [東北太平洋沖地震]


では、引き続き原発関連です。
放射線をご心配されている方々はこちらの情報をご存知でしょうか?

http://www.mext.go.jp/a_menu/saigaijohou/syousai/1303723.htm

文部科学省が各地の放射線量をマイクロシーベルト/毎時形式で公表してくれています。
日本全国の値が一目でわかりますので、これは便利ですね。
一昨日の私の記事を参考にこれらの数字を確認していただくと良いと思います。
何度も言いますが、都内の数字はこれまでのところ健康を心配するようなレベルではありません。
大量の放射線が人体の健康に被害を及ぼすことは間違いのない事実ですが、微量の放射線が人体に与える影響についてはよくわかっていないというのが現状です。
それどころか、今はわかっていないだけで、微量の放射線は健康に良い可能性すらあります。
別に根拠もなく言っているわけではありません。
以下をごらんください。

http://club.pep.ne.jp/~tsunoda/housyasen.html

有馬温泉では自然界の40000倍の放射線量が確認されるくらいですから。
300年後は放射線がマイナスイオンのような扱いになっているかもしれませんよ。
まぁ・・私はなるべくなら浴びたいとは思いませんけど。

ニュースを正確に理解するために欠かせないのが、語彙についての正しい知識です。
みなさんは以下の語句の違いが説明出来るでしょうか?

「放射性物質」、「放射線」、「放射能」

この語句の違いがわからないと、「内部被ばく」と「外部被ばく」についてもわかりません。
今後、ニュースを正しく理解するためにもこの3つの単語の意味はしっかりと覚えておいたほうがよさそうです。
「放射性物質」とは、放射線を出す物質のことです。
ウラン・プルトニウム・トリウムなどたくさんの物質がこれに当たります。
ここで以下のニュースをご確認ください。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2011031601000628.html?ref=rank

福島の水道水から微量のヨウ素とセシウムが検出されたというニュースです。
これは、「放射性物質」が何らかの原因により外部に漏れ出したことを伝える内容です。
ヨウ素が「放射性物質」であるなら、海藻などに含まれるヨウ素はどうなんだという疑問もあると思いますが、その話をするとややこしくなりますので、ここは単純に「放射性物質」ではないヨウ素もあるのだと理解してください。
原発から漏れ出して問題になるのは、「放射性物質」のヨウ素です。
それが微量ながらも水道水などから検出されたということですね。

次に「放射線」について説明させていただきます。
「放射性物質」から放たれるのが、「放射線」です。
今回、私たちが目にするニュースの多くはこの「放射線」について語られています。
毎時3754マイクロシーベルトの放射線量が確認されたといったような内容の記事は、この「放射線」について語っています。
「放射性物質」と「放射線」の関係は電球と光の関係に似ています。
この場合、電球が「放射性物質」で、光が「放射線」です。
その光の強さが健康被害に影響を及ぼす単位としてマイクロシーベルトが使われています。
わかりにくい方はこう考えてみるとどうでしょう?
マイクロシーベルトをワットに置き換えて考えてみる。
10万ワット以上の光に当たったら危険なんだなと。
その光の発信源が「放射性物質」、光そのものが、「放射線」の量に例えられています。
ワットの使い方も微妙に違いますが、これが一番わかりやすい例えのような気がします。

では、「放射能」とはいったい何なのか?
これが一番誤用されているように感じますが、「放射性物質」が「放射線」を出す能力のことです。
「放射性物質」は一定の期間を経ると、「放射線」をあまり出さないようになります。
この期間は「放射性物質」によって様々なのですが、一般的に「半減期」と呼ばれる表現で説明されます。
「半減期」は短いもので100分の一秒、長いもので141億年と実に様々です。
例えば、ヨウ素の半減期は8日間。
100の「放射線」を出していたとすれば、8日後に50に、そのまた8日後に25に減っていくというように理解してください。
「放射性物質」が「放射線」を出さなくなると、「放射能」がなくなったと言えるわけです。
ただ、実際に全くのゼロになることはありませんから、人体に影響を及ぼさないレベルにまで低下した段階で、「放射能による被害は認められない」というような使い方をします。

「放射性物質」、「放射線」、「放射能」の違いはご理解いただけましたか?
では次に「外部被ばく」と「内部被ばく」について説明します。
「外部被ばく」というのは、「放射性物質」から放たれる「放射線」を身体に浴びることを指します。
昨日からのブログで書いてきたのは、この「外部被ばく」に関してです。
新聞などで目にする「1000μシーベルトは年間線量限度」などの表現はすべてこの「外部被ばく」を前提としています。
つまり、「外部被ばく」は「放射線」の量と相関関係にあるわけです。
「外部被ばく」から身体を守るための3原則というものがあります。
「時間」、「距離」、「遮蔽」がこれに当たり、
要するに
①(「放射性物質」に)時間が経つまで近づかない
②(「放射性物質」から)なるべく離れる
③(「放射性物質」から)何か(壁や服など何でも)で身を守る
この3つが「外部被ばく」を防ぐための基本的な考え方となります。
例えば、以下の記事をご覧下さい。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110316-00000109-jij-soci

茨城県にて、15.8マイクロシーベルト/毎時の放射線量が確認されたというニュースです。
これは「外部被ばく」の可能性について語っているわけですね。
またこんなニュースもありました。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110315-00000898-yom-soci

一昨日の記事で毎時400ミリシーベルト(40万マイクロシーベルト)の放射線量が確認されたという記事を紹介させていただきましたが、

「飛散した4号機の側壁に、何らかの原因で高濃度の放射性物質が付着していたり、長時間放射線にさらされた機器の破片が飛んだりした可能性が出てきた」(東電社員)

と推測されている通り、建屋の爆発などにより飛んできた「放射性物質」がすぐ近くにある状態で計測された値である可能性が高いということです。
これについては異論もあるかと思いますが、私もそう考えています。
なぜなら、原発付近の放射線量についてこの後、400ミリシーベルトを超えたというような報道は一切目にしなかったからです。
ちょっと困るのは、正門付近での放射線量の定点観測を本日時点でやめてしまったことですね。

http://www.yomiuri.co.jp/feature/20110316-866921/news/20110317-OYT1T00464.htm

安全対策上、仕方がないのでしょうが、同じ地点で数値を比較するから意味があるのであって、別の場所に移動してしまうと、推移がよくわからなくなってしまいます。

次に「内部被ばく」についてです。
こちらは「放射性物質」と相関関係にあります。
「放射性物質」が何らかの要因によって体内に取り込まれてしまうことを「内部被ばく」と言います。
何らかの要因とは、飲食、呼吸、傷口からの浸入を指します。
理由はわからないのですが、この「放射性物質」、う○こになって身体の外に出ていくといったことはないらしいんですね。
つまり、身体の中に留まってしまうということです。
「内部被ばく」、つまり体内に「放射性物質」を取り込んでしまうと、その「放射性物質」は「放射能」がなくなるまで「放射線」を発し続けます。
どのくらいの期間「放射能」が持続するのかは各物質の「半減期」によります。
例えば、ヨウ素の場合。
取り込んでしまった量にもよるのでしょうが、ヨウ素の半減期は8日間とされていますので、3ヶ月も経てば「放射能」は0.01%以下となり、健康上問題のない値へと減っていきます。
ただ、それまでの期間「放射性物質」の発する「放射線」を体内に直接浴び続ける(表現はおかしいですが)ことになるので、「外部被ばく」とは比較にならない怖さです。
しかも、今回検出された放射性物質セシウムの半減期は30年とされていますので、一度体内に入ってしまうと、ほぼ一生「放射性物質」からの影響を受け続けることになります。
「内部被ばく」について、ここまでが恐ろしいお話。
ここからが大切なのですが、実はこの「内部被ばく」についても人体への影響の度合いについては良く分かっていないんです。
ヨウ素による「内部被ばく」が甲状腺がんを引き起こす要因となるというのは、よく知られていますが、このメカニズムを簡単に説明させていただきます。
ヨウ素というのは、甲状腺ホルモンの形成に必要な養分です。
体内にあるヨウ素は甲状腺に集められる性質があります。
最初に説明しましたが、ヨウ素には「放射性物質」(悪いヨウ素)といいヨウ素の二種類があります。
(※説明が大変なので、そういうことにしてあります)
「内部被ばく」を防ぐためにヨウ素を飲めばいいというのは、言わば、このいいヨウ素を過剰に摂取することによって、甲状腺が体内の悪いヨウ素を集めようとさせないようにする処置です。
こんなイメージですね。

「放射性物質」であるヨウ素が体内に取り込まれた

身体の機能:「ヨウ素がいっぱいやってきたからそっちに送るよ~」

甲状腺:「もう充分にあるからいらないよ~」

そして、体内の悪いヨウ素の「放射能」がなくなるまでいいヨウ素を取り続けるわけです。
いいヨウ素が不十分であれば、体内の「放射性物質(悪いヨウ素)」は甲状腺に集中し、甲状腺で悪さをしてしまいますから。
これが一般的に恐れられている「内部被ばく」です。
(※わかりやすくするためにかなり単純化していますが・・)
「内部被ばく」にはヨウ素を飲めばいいと言いますが、それはヨウ素に対しての処置であって、他の「放射性物質」にヨウ素は効きません。
今回はセシウムなど他の「放射性物質」も流出しているのですから、ヨウ素が「内部被ばく」に対する万能薬となるわけではないんですね。
セシウムを体内に取り込んでしまうことだって、「内部被ばく」なのですから。
それなのになぜヨウ素だけがこんなに注目されているのでしょう?
私が考えるに、これはチェルノブイリの事故に原因があります。

※余談
過去最悪の原発事故、チェルノブイリにおける死因のほとんどは「外部被ばく」によるものです。
チェルノブイリは人災です。今回の事故とは比較になりません。例えば、事故があってから現場付近30km未満の人の避難が始まったのは事故が起き、高濃度の放射線が検出されるようになってから一週間後ですし、60万~80万人とも言われる作業員が現場に行って手袋など最低限の対策すら不十分なまま「放射性物質」を手作業で処理していました。これで死人が出ない方が不自然です。現在の福島原発よりもはるかに高濃度な「放射性物質」が散乱している現場に何十万人もの作業員がいたわけですから。このときの犠牲者数をもって、今回の事故による犠牲者数を推計するのはあまりに馬鹿げています。

これまで「内部被ばく」について触れなかったのは、その恐ろしさの根拠が曖昧だからです。
チェルノブイリほどの大事故で、なおかつ発生からこれだけの年数が経っている事故についても、「放射性物質」と「内部被ばく」の相関関係については曖昧な結論しか得られていません。
唯一、因果関係が認められているのが、ヨウ素の大量摂取による甲状腺ガンです。
この経験によって、内部被ばくにはヨウ素という社会通念が生まれてしまったものと思われます。
過去の経験則から出てきたお話なんですね。
繰り返します。
あれ程の大事故で、なおかつ被ばく回避への必要な対策もほぼなされなかったにも関わらず、「内部被ばく」による健康被害についての報告は中途半端な結論しか得られていないのです。
唯一、因果関係が認められたのがヨウ素です。
ヨウ素の半減期は8日と短いですし、必要な対策を取れば、恐れるに足りません。
チェルノブイリでは何の対策もしなかったのに、「ヨウ素の内部被ばくによる甲状腺ガンの増加が認められる!・・・かなぁ?」程度の結論しか得られていないのです。
セシウムの半減期は30年と確かに長いですが、それがどのように人体に影響を与えるのかについてはほとんどわかっていません。
怖い理由は簡単で、よくわからないからなんですね。
私を含め、誰もが「これなら絶対安全」と言い切れないから怖いわけです。
言い切れない理由は過去のデータがあまりに少ないからです。
原発事故による「内部被ばく」によって一般市民の生命に危険が及んだ事例はチェルノブイリしかありません。
ですから、そのときの経験を元に「ヨウ素、ヨウ素」といわれているんですね。
「内部被ばく」による被害者数は、最悪の事故に最悪の対応が重なったチェルノブイリでさえ、その程度です。
現場から100km以上も離れた場所で、「風に乗って飛んでくる」、「水に混ざって流れてくる」程度の「放射性物質」など取るに足らないレベルの「放射能」しかありません。
万が一、身体に取り込んでしまったとしても、たいした問題ではないでしょう。
専門家はそうと言い切ることが出来ないのがかわいそうです。
(彼らは間違ったことは言えませんからね)
でも、私の個人的な判断では、恐れるに足らない問題です。
私にとっては「内部被ばく」よりは、「外部被ばく」の方がまだ心配。
変なストレスを感じて頭がハゲることの方がもっと心配。

それよりも今から都内で大規模停電恐れありとのこと。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110317-00000519-yom-soci

こちらの方が余程深刻な問題です。
東京電力、頑張れ!

※追記
3/17付けでLos Angeles Timesが原発事故についての記事を載せていました。

http://www.latimes.com/news/science/la-sci-quake-radiation-workers-20110318,0,4400319,full.story

一番下の方にチェルノブイリの主に「内部被曝」についての話題が触れられています。

Even in Chernobyl, nobody in the general population suffered radiation sickness. The U.N. says that 6,500 cases of thyroid cancer can be attributed to the disaster, but because the cases were closely monitored and treated, only a few were fatal.
Those occurred mainly because people were not warned to stop drinking milk — the main way that dangerous quantities of radioactive iodine enter the body. The isotopes land on the grass, which is then eaten by cows, turning their milk radioactive.

ポイントのみ書くと、
チェルノブイリでは一般人に深刻な被害は出なかった。
国連によると6500人に甲状腺ガンが認められた。
※注 推定母数500万人以上なので、6500人とは言え、割合にすれば0.1%程度と思われます
その中のごく一部は重症化したが、ほとんどは治療された。
ガンの原因は放射能汚染された草を食べた牛から搾乳した牛乳によるものが大半である。

牛乳の話は知りませんでしたが、チェルノブイリでもこの程度ということです。




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